君との世界

□敵襲
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「アキラちゃん!!」


すぐに締められたドアを
ドンドンッと叩くルビさん。


「うるせぇぞ、女ァ!!!
さっさと、白ひげに伝えて来い!!
てめぇらの妹は預かった!ってなぁ!!」


ドッと沸き上がる
下品な笑い声。


ルビさんは、覚悟を決めたのか
廊下を走って行く音が聞こえた。


『…良かった。これでルビさんは助かるんだね。』


グッと、顔を捕まれ
持ち上げられた。


「お前ェ、やけに冷静な女だなぁ……?怖くねぇのか。」

ニタニタと笑う顔が
気持ち悪い。


『怖いに決まってるじゃない。
でも、ギャーギャー騒いだって
何も変わらないし。
それに、仲間を守れるだけで
少しは安心するよ。』


ほぅ…と言いながら
突然床に投げ出された。

『…ッたぁ…。』

「お前、よく見りゃあ
綺麗な顔してんじゃねーか。
ククッ、俺の船に来るかぁ??」


…………コイツら、本当に…


私は思い切り、その男に向かって
唾を吐いてやった。


『あんたの船?無理無理!
だーって、イケメンいないじゃん!なんで、あんた等みたいな
デブと一緒に生活しなきゃなんないのよ!』


最後にバーカ!と付け加えてやった。


「……この尼ァ…!!!!」


グッ!!!と髪を捕まれ、
床に頭を思い切り押え付けられる。
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