君との世界

□敵襲
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――ドンッ、ドォォォン!!!!


「キャァァァア!!!!」


突然突き破られるドア。
どうやら、敵が攻め入って
来たらしい。


「うるせェ!!!!黙ってろ!!!」


ドカッと、私の居るベットへ
投げられたルビさん。
点滴をしていたので、それに
引っかかり血が漏れた。


「ハァッ…アキラちゃん、ごめんね、大丈夫…?」

『あ、大丈夫ですよ。こんくらい。それこそ、ルビさん大丈夫?』


平気よ。と微笑んでいたが
震えていた。


『………あなた達は、ココに
何の用ですか??宝はありませんよ。』


―――ギャハハハハハッ!!!!


突然笑い出す男たち。
頭狂ってんのかな。


「いーや、俺達は宝なんか
いらねェのさ。欲しいのは……」





―――人質だ。




男たちは
ニタァと笑いそう言った。


『……なるほど。人質…ね。』


「あぁ、そうだ。
だが、俺達もそこまで非道じゃあない。人質は一人にしてやる。」


そう言うと男の一人が
私たちの前に来て
ジロジロとコチラを見始めた。


「こっちの女は…ナースか。
あまり人質には向かねぇなぁ。」


ルビさんの服を引っ張り
ベットの外へと強引に投げ付けた。

その行動に思わず手が出そうに
なったが、ヘタに動く事は出来ない。


「お前は…この船の何だァ??」


ニヤニヤと笑いながら尋ねられた。



――――何って……











『妹であり、家族だ。』


言った瞬間、ルビさんは
部屋を追い出される。
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