君との世界

□クスリ
2ページ/6ページ




「大丈夫かよい?
少し休むか?」


マルコが少し屈んで
顔を除き込みながら
問いかけた。


先程の痛みは、一瞬だった様で
今は全く痛くない。
偏頭痛か?


『あー、ううん。大丈夫。
でも、サボりたいから、
やっぱり大丈夫じゃない。』


「よし、大丈夫だな。」


と、私自身もそれ程気にせず
作業に戻った。


――それから、数日
私は度々あの頭痛が起きるように
なった。


『ルビしゃあーん。』


耐えきれず、医務室に向かう。


「あら?アキラちゃん
。ルビは今奥の方で作業してるわ。呼ぼうか?」


そう言って、目の前に
座っているのは
これまた、スタイル抜群のナース
のリリアさん。
トリップして1ヶ月。
ナースの人とは、全員仲良くなりまちた。


『ううん〜…あのねー?
頭がずっと痛いの。』


「頭?アキラちゃん、
偏頭痛持ちなの?」

『んー…無いと思う…初めて。』


風邪では無さそうねぇ。と
カルテに色々書き込んでいる。


「そうね。とりあえず、
痛み止めの【クスリ】をあげるわ。」


――クスリ。
その言葉に、ピクリと反応した。

「??どうしたの?」


『あ……、いや、何でも無いです。薬ありがとです。』


そして、直ぐに
調合してくれた痛み止めを貰い
医務室を後にした。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ