君との世界

□君の体温
4ページ/7ページ




「あー、…どっちがいい?」


ベットか、ソファか。
そう尋ねられたから、
一緒にベット!!と言うと
一瞬顔を赤くしたエースだったが
昨日、既に一緒にベットに
入っている為、2人でベットに
潜り込んだ。


『変なことしないでねー。』

「するかよ、バーカ。」

『はい、言い方うざーい。』


と、寝る前までも
少しじゃれ合う2人。
傍から見れば、本当に
ただの仲の良い兄妹。


その内、私の隣から
規則正しい寝息が聞こえてきた。


―そろそろ出ますか。


と、今日は
暖かなコートを羽織い
バレないように、甲板へと向う。


『うーー…やっぱ、昨日より
寒いぃ…。冬島サイアクー。』


と言いながら
昨日と同じ場所に座る。


『……星、綺麗……。』


夜空を見上げれば
満天の星空。
日本では、滅多に
見れない光景だろう。


『…お母さん、お父さん…
元気かなぁ…。』


元の世界に居る両親を思い出し
目頭が少し熱くなる。


でも、帰りたいとは思わない。
元の世界で、私の家系以外の人は
私の事を受け入れてくれなかったから。


そんな世界に、少し寂しさを
感じて居たのかも知れない。
と、ふと思った。


『……明日も…良い1日に…
なると良い…な…。』


そして私は、深い眠りへと
おちていった。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ