君との世界

□意外な才能
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――ドガァァァン!!!

「グオッ!!!」


突然のアキラからの蹴りで
船員の1人が勢いよく飛ばされた。


『だーれが、女の子だから
無理だって????
女舐めんなぁぁぁあ!!
大体、日々鍛練してんのに、
私の蹴りもかわせないとは
どういう事だぁぁぁあ!!!』



――…と、このように始まり
皆がムキになって、
冒頭に至るのである。



『もう終わり!?
皆、もっとちゃんとしなきゃ!』


「ハァッ、ハァッ…、お、お前が
強すぎ…ん…だよ!!」


まぁ、白ひげ海賊団。
もちろん、皆が
弱いわけじゃないのだけれど。


「流石、アキラだねい。」

「もはや、女じゃねーな!」

『マルコ。……あと、エース。』


あとって何だよ!!
って突っ込まれたけど
聞かなかった事にしよう。


「アキラは、元の世界で
何か特別な修行でもしてたのかよい?」

『え?してないよ?』

たまに、遅刻しそうで
走ったりはしてたけど。
なんて言うと、とても驚いた顔を
された。

「修行無しでそれかよ!?
やっぱお前、女じゃn…ドガッ!!」


「「「(…こえー…)」」」


とりあえず、エースの腹に
パンチをお見舞いしてやった。
みぞおちヒットしたかこれ。


「…ま、まぁ、アキラの強さは分かったよい。
これなら、戦闘の時ある程度なら自分の身は守れるだろーな。」


そう言って、マルコは
大きな手で優しくアキラの
頭を、ぽんぽんっと撫でた。

『えへへ…うんっ!』


「「「(キュンッ)」」」


彼女の笑顔に
皆の心が一斉にトキメいた事を
彼女は知らない。
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