君との世界

□エース
1ページ/5ページ





―甲板では、昼間にも
関わらず宴が行われている。


「おら!アキラ、
もっと呑めよ!!」


そう言って少し
顔を赤くしながら、グラスに
お酒を注ぎ始めるクルー。


『……いただきまーす。』


はい、未成年なのに
酒呑んで(呑まされて?)ます。
良い子の皆はマネしないよーに。


くぴくぴっと呑むと
意外と良い呑みっぷりじゃねーか
!なんて言われて、また
注がれそうになった。


「おいおい、その辺に
しといてやれよい。」

『マルコ。』


クルーと私の間に
割り込むように入ってきた
マルコ。
少し気にしてくれたのかな?
おいおい、優男じゃないか。


『ふっ、まぁまだ呑めるんだけどね!!』

そう言って
クルーから瓶を取り上げ
ラッパ呑みした。


「おい!アキラ!
無理すんなよい!!」


そんなマルコの心配を
よそに、周りの人達は

―いいぞーー!!
―もっと飲め〜!!

なんて野次を飛ばす。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ