君との世界
□始まり
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――ピピピッ、ピピピッ
『ん〜…ぅ』
モゾモゾと動きながら
鳴り響く
本日[2度目]の目覚まし時計をカチャリと押す。
―そう、本日[2度目]の。
『ふわぁああ、
よく寝……すぎたぁぁぁああああ!!!!!』
最初からこんな感じですいません。
これがいつも通りの私。
鬼神 アキラの朝です。
『お母さんッ!!!!なぜ起こさないッ!!』
「は?毎朝のことでしょ。
いいからさっさと行きなさい!!」
この鬼畜ババァ!!
とか叫んだら、お弁当箱とんできた。
……今日のお昼、弁当ぐちゃぐちゃだ。
そんな事を考えながら
いそいそと制服に着替え、髪を梳き
玄関に向かう。
『いってきやすぅぅぅううう!!』
「あ!アキラ、待ちなさい!!」
そう言って、玄関でお母さんに呼び止められ
[クスリ]を渡される。
「…ちゃんと、飲んでから行きなさいって
いつも言ってるでしょう。」
そう話すお母さんの表情は
少し辛そうな表情だった。…いつもだけど。
そして私はその[クスリ]を飲み
家を出た。