金田一少年の事件簿

□脱出…脱獄!
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「…て、こうすると、…。」

バササッ!と帽子の中から鳩が飛び出す

「うわあ……!!凄い!」

井ノ上公園で、ピエロの人がマジックをしている。子供たちはマジックを見終わると、元気に公園を出ていった。



「……おや、何かようですか?」
「へ!?す、凄いなぁーと思いまして…。」
「……こちらに来てください。」
「は、はい……。」
「手を出して」

手を差し出すと、その上に薔薇の花びらを置く。

「手を握って、手を開いてみて?」
「はい…。」

ドキドキしながら、言われた通りにしてみると、

「え!?あ、飴になってる!」
「それ、あげますよ。」
「あ、ありがとうございます!」
「…………さて、」

ピエロさんは、マジック道具を鞄にしまうと、私の方に向き直った。

「また、来るんですか?」
「さあ、どうでしょうか。」
「楽しみにしてます…!」

「貴女とは……違う場所で会える気がします。」
「……?」
「Good Luck. またどこかでお会いしましょう。」
「…さ、さようなら!」
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