暗殺教室 長編2


□雑菌
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カラン
『あ…愛原先生!ペン、落としましたよ!』
「あ、ああ…どうも。」



昼休み

「朝に2本の黒ボールペンを触られてたね。…はい。」

2本の新しいボールペンを渡される。

「筆箱、少し貸して。」
「…はい。」


朝に拾われたボールペンを取りだし、そのままゴミ箱に捨てた。

「よし、これで雑菌が繁殖することはないよ。」
「……ありがとう!」
「こちらこそ。…少しずつ理解してくれてるね。」


これは放課後が一番酷くて。





「…じゃあ、帰ろう。」
「ああ。……あ、少し寄りたい場所があるんだけど…いいかな?」
「いいよ。」

やってきたのは、とある服屋。



「おまたせ。」
「……スーツ買ったの?黒って、珍しいね?」
「莉奈にだよ。」
「……え?」
「今日、誰とは言わないが…男性職員に襟を触られてたよね。汚いから、新しいのを着て、今着けている服は捨てなさい。」
「え…でも洗えば……っ」

ぎゅ、と抱きしめられる

「洗って洗濯機に雑菌がついて繁殖してさらに別の服につく…考えただけでも嫌だと思わない?」


痛い。


お願いだから


爪を立てないでよ。



「うん、恐い。」
「ね?だから、この服は捨てよう。」
「そうだね、私の理解が足りなかったね、ごめんね…。」
「ううん。少しずつ理解してくれたら、それでいいから…。」


ウソつき


まだ立ててる。




私がもう少し言葉足らずだったら

もっと痛いコトされてたかも
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