暗殺教室 長編2


□崩れる。
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ガンッ!

壁に額をぶつけられて、重い痛みが走った。
少し切って、血がでている。


「E組のことは忘れるんだ!!」
「わ、忘れられない!」
「な………」

バシンッ!!
今度はまた頬に強い痛みが。
もう私達しかいないから、いくら叫んだって…誰も来ない。

「さあ!忘れて!!何もかも!」
「や…だ…!!」
ゴッ
平手から、グーに変わった。
「どうして私の気持ちを理解してくれないんだ!?莉奈のために言ってるんだ!」
「そんな…の……私のためじゃない!」
「………!!」

また手を振り上げるが

痛みは来なかった。





『理事長、もうやめてあげてください!』
「……タコ…!?」
『暴力で人の心は掴めません。』
「………。莉奈、すまない。」

諭されて、私に謝ってきた。
もちろん、許した。

『ヌルフフフ。いい関係に戻るといいですねぇ。……では。』

マッハで、どこかへ行ってしまった。



「學峯……」
「………とりあえず、手当て、しようか。」
「ありがとう。」

手当てをして、座れと促される。

「今から……私の言葉を聞いて。」
「う、うん。」


ああ。

暴力が使えなくなったら。


この技術が。
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