暗殺教室 長編〜Final〜


□出会い
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『えー、今日から新しい学年になりました。皆さん、文武両道をめざしてこれからも頑張りましょう!』

ついに始まった、3年生。
校長先生も何故か気合いが入っている。
ただ、いつもと違うのは。

『しかし、慢心はいけません。油断してると…E組に落ちちゃいますよ!』


あはははは!!

ど、っと笑いが起こる。

「ははは…!僕はあんな風にはならないね。………白城さん?」
「……え?あ…」
「笑ってあげなよ!ほら…惨めだろう?」
「う、うん。は、はは…」

笑うというより、苦笑い。
どうしてこんな制度があるのか、聞きたい。

浅野くんと私は名前では離れている。
女子委員長に緊急で選ばれた。もちろん、浅野くんも委員長。
だから、隣同士。

なんとか、始業式を過ごした。





「………。」

わいわいとA組も少し賑やか。

私は一番後ろの窓側の席で、空を眺める。
中々A組に馴染めない。


「白城さん。」
「え?あ、浅野くん…」
「隣、座るね。」
「…隣、浅野くんでしょ?」
「はは、気づいてたのか。」

席のくじ引きでも隣。
神様、私への試練でしょうか?




「紹介したい四人がいるんだ。」
「う、うん…」

四人って

あの四人、でしょ?
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