短編
□きっと…
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誰もいない真夜中のギルドで
「ジェラール…」
と私は呟いた
もう会えないと知っているのに…
会いたいと思ってしまう…
小さい頃から好きだった
何度も私を救ってくれたジェラールが…
『私がついている』
その言葉はジェラールが
評議院に連れて行かれる前に言った言葉だ
その続きを言いたかったが…
言えなかった…
私のほんとの気持ちを伝えたかった…
「ジェラール…もぅ会えないと
分かっていても…好きだ…」
今は伝わらないが
いつかきっと伝わるだろう…
「…私らしくないな…さて…寮に帰るか」
寂しい顔をやめてギルドを出ていった
きっといつか会えるだろう…
そう信じてるぞ…ジェラール…
end.