黒銀の私が愛した6色のバスケ
□帰りました・久しいね
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〜空港〜
『只今、ー時ー分着の便が到着致しました』
空港内に響くアナウンスの声が懐かしく感じる
「この声を聞くのも一年ぶりくらいか…。」
彼女は中学のときの記憶を少し思い返した
しかし、それも少しの間だけで直ぐに現実に思考を戻す
「戻ったら直ぐに事務所のほうに顔を出さないといけないな…。
あっちに行くまえに仕事を一年間位休むと言ったぐらいだし…。」
空港内の椅子に足を組んで座っている゚海は手帳を開いてスケジュールを確認する
流石、バスケ選手とモデルをしているだけあり均整がとれた体型は空港内でも目立つ
気がついて無いのは本人だけなのだが…
(ねぇ、あの人カッコ良くない?)
(凄く背が高い…。モデルかな?)
注:モデルです。by作者
「(…騒がしいな。)」
そう思いながらも頭の中ではこれからのことを考える
おもむろに携帯を取り出すと電話をかける
「もしもし、私だけど」
『お帰りなさいませ…お嬢様。』
「帰りました。ところで…」
『私は空港の外で車と共にお待ちしております。』
「クスッ 何時も仕事が早くて助かるよ…光稀」
『いえ…私だけの力ではありません。
黒傴の力があってこそですよ』
「そうだな…あなた達は二人で一人だからな」
『えぇ』
「とりあえず、事務所のほうに顔を出したい。」
『わかりました。空港前に車をとめております』
「わかった。すぐいく。」
携帯を切った後、彼女はクスリと笑う
「帰りました。…もう直ぐしたら会えるよ。」
「…みんな。」