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□感謝します!
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「……って訳で、日曜日ダメになった」
「何でっ」
昼休み。
いつものように一緒に飯を食おうとやって来た忍足に、今朝の出来事を話してやる。
案の定、不満全開の忍足はキャンキャン文句を言い始めた。
「最初に約束したんは俺やで?」
「しょうがねぇだろ。折角のジローの誘いなんだ」
「そうやっていっつもジローを優先する…」
「全員で集まる機会なんて最近なかったし、部員と交流を深めるのも大切だろ?」
「………」
「そう拗ねるなって。次はちゃんとお前の方を優先するから、な?」
ご機嫌取りに頭を軽く撫でると、わかったっと小さい声で呟かれた言葉を辛うじて聞き取った。
顔には思いっきり納得してないって書いていたけど。
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そして日曜日を迎えた。
あれから、レギュラー陣全員が代わる代わる何でもない質問をぶつけてきた。
やれ欲しい物は何だの、好きな食べ物は何だの、食べられないものはあるかだの。
流石にあの生意気な日吉が質問しに来た時は不思議に思い、それとなく宍戸やジローに尋ねるも、上手いことはぐらかされてしまうだけ。
そして極め付けには、
『集合場所は学校の正門前だから!』
ジローから来たメール。
集まるときは殆ど現地集合なため、待ち合わせ場所に学校を指定することはあまりない。
一体何なんだ。
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