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大体何で女って生き物は彼女って肩書きき拘るんだ?
抱いてやってんだから、それで良いじゃねぇか。
あれもこれも欲しがりやがって。
醜くてホント面倒臭ぇ生き物。
性欲処理にもならなかったら必要ねぇし、女なんて。

イライラした気持ちを抱えたまま、ホテルを出て街の雑踏の中へ入る。
ホテルの窓から見たよりもよりクリスマス色を肌に感じ、余計に苛立ち感が募った。
ムシャクシャした気分のまま、携帯を取り出し電話を掛ける。

目的の奴は少し経ってから電話口に出た。


『………はい、』

「遅ぇよ」

『ごめん…寝とった……』


電話先の忍足の声は少し掠れていて、まだ眠気から覚めていない。
本当に寝ていたんだろう。


「今からそっちに行く。飯作っとけ」

『……わかった』


自分でも随分勝手だと思う。
けれどこれは今に始まった事ではないし、忍足も一度も文句を言った事がないから特に気にしていない。
第一忍足が迷惑に思おうが俺には関係ないし、どうでも良い。

とにかく今はそんな事よりも早く、俺はこの寒さから逃れたくて忍足の住んでいるアパートへと急いだ。



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