小説−短・中編部屋

□約束でいいなら
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約束を果たそうと戻った場所に、ルークはいなかった……。


「約束を破るのは俺の筈だったが……」


きりり、と歯を食いしばり呟いた。
相手を慰める為の約束だった筈なのに、自分が慰められるとは……。

心の一部が震えた。
それは今まで別の存在だった物。
それが涙を流すかのように小刻みに震え出す。



約束でいいなら。



そう軽い気持ちで約束を交わした。
でも破られて始めてその寂しさを知る。

約束は守られてその意味が果たされるのだ。と、約束を交わした者がいるであろう胸に手を当てながらアッシュは空を仰ぎ見た。





〜fin〜
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