黒子のバスケ

□今吉
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「なあ、なんで逃げるん?」

『な、んでって......』


背後には壁、顔の横には今吉先輩の手

目の前には迫ってくる今吉先輩

そんな先輩は私の耳元で囁いてくる


「なぁ、どうして?」

『......せ、先輩がそうゆう事するから!!』

「そういうことって?」


くすくすと耳元で笑う今吉先輩は色っぽくて

吐息も少し掠れた低い声も全部聞こえる

それだけ、それだけなのに私は先輩の色気にやられて腰を崩す

先輩はさりげなく腰を支えてくる


『今吉先輩の変態、』

「そないなこと言われたら傷付くわ」

『嘘つき、楽しそうに笑ってるくせに』

「あ、バレとった?」


私の耳元から顔を離した先輩の顔を見ることができる

形のいい唇は弧を描いていて、眼鏡越しで綺麗な眼が私を見つめてくる


「悪いのは俺やないで?」

『明らかに悪いのは先輩です』

「そないに真っ赤な顔するんが悪い」

『真っ赤にさせてるのは誰ですか!!』

「......俺、やなぁ?」


とっても楽しそうに目を細めて笑う

そんな先輩を睨みつけると額にキスが落ちた


『......先輩が悪い』

「そないな事言う口は塞がなあかんな」


以外にも男の子らしい指で唇をふにっと弄ばれる

ふにふにと潰して遊ぶそれが唇をなぞる


『......変態』

「真っ赤な顔しても迫力ないなー」


そういって可愛らしいリップ音付きでキスをされた

それにまた顔を赤くする私を笑うのはいつもの事


色気禁止、ダメ絶対
(先輩の声エロい、もうやだ)
(そんな声に欲情するんやろ?)


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