黒子のバスケ
□笠松
1ページ/1ページ
『笠松先輩!!』
「どうしたマネージャー」
『小テストで満点取りました
頭撫でてください』
右手には満点のテストを持ってきらきらとした目で見上げてくるのはマネージャー兼彼女
最近こいつは犬じゃないかと思う時がある
今もはち切れんばかりに振られている尻尾が見える、気がする
そんなものが見える俺は末期じゃないかと思う
マネージャーが早く早くと頭を差し出してくるので頭に手を置いて撫でてやった
「幸せそうな顔してんな」
『笠松先輩が撫でてくれるので』
「........何か犬みてぇだな」
そう呟くとマネージャーはぴたっと動きを止めた
それから少し頬をふくらませた
なんだ、なんか悪いこと言ったか?
『笠松先輩!!私を黄瀬と一緒にしないでください!!』
「えぇ!?酷いっすよ」
近くで練習していた黄瀬は即座に反応した
相変わらず頬をふくらませてこちらを睨んでくるマネージャーの頭をぐしゃぐしゃと撫でる
「わりぃわりぃ」
『思ってないですよね!!』
「いや、思ってるよ 悪かったって」
『うー........』
唸りながら見上げてくるそいつは、これ以上ないくらい可愛いと思った
素直に可愛いなお前は、と言うと撫でられながら頬を染めていた
やっぱ犬みたいだわ
(笠松先輩!!黄瀬と一緒にしないでって)
(わりぃって)