Starry☆Sky

□梓
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「ほら、早くしてください」

『う.........しなきゃだめ?』

「もちろんです、早く先輩からキスしてください」


どうしてこうなったのだろうか

事の始まりは.....そうだ、翼だ

翼が"ちゅーして"って煩いから頬にしたら梓に見られてたんだ

それで部屋に連れ込まれて"僕にもしてください"なんて言ったんだ


「先輩、してくれるまで帰しませんから」

『それは困る!! 第一梓の部屋に居ろって言うの!?』

「はい、でも大丈夫ですよ 優しくしますから」


唐突にそう言われ、想像してしまい顔に熱が集中する

にっこりと可愛い顔なのに口から出る言葉は可愛くない

赤い顔で睨んだけど"ただ可愛いだけですよ"とクスリと笑われてしまった


『あ、梓の変態!!意地悪!!』

「男はみんな変態ですよ、それに意地悪な自覚はあります」

『うー、梓のでこぱっつn「何か言いましたか?」


急に掴まれていた手首にかかる力が強くなった

さっきと同じ笑顔のはずなのに怖い

少しずつだけど不機嫌になっていく梓に気づかないほど私は馬鹿ではない

逆らうのが得策ではないことも分かっている

意を決して袖を引っ張り頬にキスをする

触れてすぐ離れるようなキスだけど、指定されてないし良いだろう!!


『はい!おしまい!』

「.....先輩もう一度ちゃんとしてください」

『なっ!!』


自分の唇をふにふにと触っていた梓が首に腕を絡めてきた

かと思うと、にっこりと首を傾げながら言ってきたから機嫌は良くなったのだろう

でも、上機嫌すぎて何を仕出かすか分からない


『しない!』

「照れてるのも可愛いですよ」

『照れてるとかじゃないから!!』


そう言って"はーなーせー"ともがいていると唇をつけられた

数分していたんじゃないかってくらい長いキスだった



今回はこれで許してあげます。
(そう言って笑った梓に不覚にもときめいてしまった)
(先輩の真っ赤な顔が可愛いからいじめてるって早く自覚したほうがいいですよ)


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