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□恋愛検定【黄→緑高】
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『恋愛検定』


七校時を終えるチャイムが響いた
教師が次の板書を指名して号令がかかり、なんの変徹もない一日が終わろうとしている

今日はテスト前で部活はない
比較的範囲が狭く、特に不可解なところが見つからない今回のテストでの一週間部活停止に緑間は正直暇をもてあましている

だが今日は珍しく用事を持っていた

いそいそと荷物を鞄に仕舞い、教室を出る

「あり?もう帰るの、真ちゃん」

ドアを開けたところで高尾の声に引き留められた

「今日は用事があるのだよ」

決して乗り気なものではないがな、と口に出さず思うが何故か高尾はその心理を見破ったように

「にしては不機嫌そうだねー、どんな用だよww」

と、意地悪そうに聞いてくる

「……お前には関係ないのだよ」

「そんなつれないこと言うなって〜。言うならタダじゃんww」

こういう高尾は折れないことを重々承知している
ため息をついて手早く用件を話した

「……黄瀬に勉強を教えにいってくるのだよ」

「は?」

瞬間的な、しかも奴に珍しい不機嫌な返事にしくじった、と顔をそらす

「…あいつの頭はオマエより酷いからな。次の試合で戦えなければつまらないだろう」

次のテストで赤点をとったら来週に組んである海常と秀徳の練習試合に出れなくなるらしいとあのバカ…黄瀬から泣き付かれたのが昨日

今日からは死ぬ気で教えなければならない

「……俺もついてく」

「何を…」

深いため息をつくと、まるで猫のような鋭い反抗心むき出しの目で睨んできた

「オマエも静かに勉強するのだよ……」

「うん、真ちゃん大好きっ!!」

大きなため息を(わざと)ついて言うと、高尾はいつもの笑顔を取り戻して俺に抱きついてきた
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