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□君の名を呼ぶ【緑高】
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近くにいて

近くにいて

俺から離れていかないで

だから俺は

今日も

『君の名を呼ぶ』






「真ちゃーーーん!!!!」

呼び出された委員会が昼休み、終わって丁度彼を見つけた

いつも通り飛びついていくと真ちゃんは心底嫌そうな顔をする

「…何なのだよ、高尾」

「そーんな嫌そうな顔しないでよっ♪」

「嫌そうな顔などしていないのだよ」

「真ちゃんの仏頂面ーww」

「黙るのだよ」

「いひゃい、いひゃい!!ほっへはふねうら!!!!」

何気ない会話が俺にとっては宝物

「そーいえば宮地サンからだけど、明後日練習試合だとよ。出るの?」

バスケの話になると少し顔が強張るのも最近わかったこと

「出る。決まっているだろう」

「へーへー、言うと思ったよww」

いつも通りの答えだったから最低限許される範囲にあはは、と笑った


「ッ!!…ゲホッ、ゴホッゴホ……」

「…??高尾、どうした?」

激しく咳き込んだ俺に、心配そうに問うてくる

「だい、じょぶ…ゲホッ、少し風邪気味なだけ……」

体をくの字に曲げて咳き込む

朝から風邪気味だったのをおしてきたから、こじったのかもしれない


背中をさすってくれる真ちゃんに、うつると悪いから、と断って離した

「高…」

「ごめん真ちゃん、保健室行ってくるわ」

真ちゃんは優しいから、たぶんついていってくれるだろうけどあえてそれを断って俺は一人で保健室に向かった


やっぱり熱が上がってて早退したのは言うまでもない話
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