long Novel
□survival 10days 〜Day6〜
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_____ トゥルルルルッ
電話が鳴る、着信はてっちゃん
「もしもし、てっちゃん?」
『soi?体調どう?』
「すっかり元気になったよ(笑)」
『そっか良かった、じゃあ、今夜、行けそう?』
「うん♪大丈夫そう(笑)今どこ?」
『もう会場リハ終わったとこ、早くsoiに会いたい』
「私も会いたい」
一晩離れていただけで、会いたくて堪らなくなる
会えないことなんて、今まで散々あったのに
でも、想いが繋がった今、てっちゃんが恋しくて堪らなくなる
__________
今日のLIVEも無事終了した
会いたいと思えば思うほど、神様のイタズラなのか遠く離されてしまう
『ごめんねsoi、今日は天井席で(涙)本当はもっと近くでてっちゃん見たかったでしょ』
「ううん(笑)どんなに離れていてもてっちゃんが頑張ってるのはわかるし、同じ空間で過ごせて、その姿を見られるだけで幸せ(笑)」
恒例のMCタイムが始まる
相変わらずタカヒロくんの下ネタも絶好調(笑)
『さてさて今日はどんな公開告白が待ってるのかな(笑)』
ニヤニヤと私を見るサオリが言うのは575のことで
「今夜だけ、ベット狭くて、いいですか?」
会場はいつものごとく湧き上がる
サオリだけはステージのてっちゃんではなく私の反応を見ていて
そんなサオリの視線に顔が熱くなる
『てっちゃんの575はやっぱり最高だね(笑)』
この時ばかりは今日の席が遠く離れていて良かったと思った
あんな言葉、視線が合うくらいの至近距離で言われたら、この後、どうしてよいかわからなくなる
私達、恋人同士だし、そういうことがあって当然だと思う!!
私だっていい大人、初めてじゃないしそれなりの経験だってあるもん!!!!
てっちゃんとそうなりたいって思ったこと何度もあるもん!!!!!!
「今更ねぇ…照れることでもない///」
そう言いながら、思い浮かべるのはてっちゃんとのキス
キスだけで、あんなに気持ちが昂ぶった…
『本当に好きな人に抱かれるのは、想像以上(笑)』
ニヤニヤと私を見つめそう言うサオリに、これ以上ないってくらい顔が赤くなるのがわかる
私の心臓、もたないかも…