long Novel
□survival 10days 〜Day4〜
3ページ/9ページ
soiへ
昨日はごめん
いきなりあんなこと言って、soiを傷つけたと思う、ごめん
soiが俺の前で泣くなんて初めてだから、正直、動揺しちゃって自分の事ばかり押し付けるような形になって、ごめん
でも、大切なことだからちゃんとsoiには言っておきたかった
本当は昨日、話したかったんだけど、soi泣き疲れて眠っちゃったから、手紙にします
俺は、この仕事に誇りを持ってる、だからこれから先もこの仕事を辞めるつもりはない
でも、soiと一緒に居るってことは、俺一人の考えや気持ちだけで、この先進んでいけないと思ってる
soiに俺の仕事を理解してもらわないといけないことが沢山あると思う
だから、この10日間で俺のことを見て欲しいって思った
10日間が終わって、soiにこれから先の人生を俺と一緒に生きてくれるのか選択してもらいたい。その結果がどうであれ、俺はそれを受け入れるつもりでいた
でも、soiが俺の側に居て、一緒の時間を過ごすうち、何があってもsoiを手放したくないって気持ちが強くなった
ケンチ達にも言われたけど、いくらお互いの事を想っていても、その想いが通じ合わなければダメなんだ
俺がどんなにsoiの事を想っていようと、soiがその気持ちを受け入れて俺を選んでくれなきゃダメなんだ
soiのことが好きだ
もしもsoiが俺を選んでくれたなら、俺は全力でsoiを愛します
soiに苦労をかけるのは心苦しいけど、その分、soiに精一杯の愛情を注ぎます
どんな苦労も2人で乗り越えていきたい
夢を諦めることは出来ない、でもsoiを手放すことも出来ない
soiからしたらわがままなことかもしれない
でも、これから先の俺の人生にsoiが居ないなんて考えられないんだ
こんなわがままな俺に付いてきてくれますか?
よく考えて、今夜、返事を下さい
哲也
PS
俺が東京に出てくるとき、本当はsoiも連れて行きたかった
現実問題、高校生のsoiを連れて行くことなんて無理だったし、夢だけしかなくて金もなんいもない俺がそんなこと言えたもんじゃなかったんだけど
soiと出会った時から、ずっと好きだった
今でもあの頃にもらったクリスマスプレゼント大事にしてるよ