long Novel

□survival 10days 〜Day2〜
3ページ/8ページ

その日のLIVEもサオリと2人楽しんだ


EXに入ってからのてっちゃんのダンスを見るのは初めてだったけど、今まで幾度となく見てきたてっちゃんのダンス


どんなに遠くにいようと、ダンスだけでてっちゃんを判別できる自分が嬉しかった


踊るてっちゃんは本当に幸せそうで、いつまでもその姿を見続けたいと思った


今日は200レベの最前列、トロッコがまわってくると本当に距離が近くて、てっちゃんがどこを見ているのかがはっきりとわかる


前後上下まんべんなく視線を送るてっちゃん


てっちゃんが乗るトロッコが近づいてくると、てっちゃんを呼ぶファンの声が増えてくる


その声に気づいているのか爽やかな笑みを浮かべ声のほうへ手を振るてっちゃん


いよいよ私の目の前に来たのに、一向にこちらを向いてくれない


軽い嫉妬心から思わず名前を呼ぶ


「てっちゃん…」


周りの人から比べたら、あっという間にこの声援にかき消されてしまうような小さな声だったと思う


でも、名前を呼んだ瞬間、私を指さしドヤ顔からの笑顔


『あれ絶対、てっちゃんわざとだよ(笑)』


隣でサオリが耳打ちする


「だよね(笑)///」


LIVE中のてっちゃんはEXのTETSUYAであって、遠くに感じることが多い


でも、こうやって私のことを見つけてくれただけで、私のことを想ってくれてるようで嬉しく思える
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ