短編

□クリスマスLOVE
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ネタ提供:菜乃夏さん&蒼さん







「なまえ〜」

『なにー?音也ー』

「これから一緒にお昼しない?」

『あ、うん。いいよー!!因みに私学食だけど…』

「うんうん!俺も学食だよっ」

午前の授業が終わり、私は学食へ向かおうと支度をしていた。そこにタイミングよく音也が話しかける。

一人じゃ心細かったし丁度いいや。そう思い一緒に学食へ行く事にした。そそくさと食べ物を頼む時に使うカードを取りだしいざ学食へっ!!!

『あ、他のみんなはー?』

「多分先に行ってると思う!」

『ああ、一応いるのね…』

「?」











『おー』

「遅いぞ一十木。む、なまえではないか」

「音也くんやっと来ましたね〜。あ、なまえちゃんっ!」

「どれだけ人を待たせれば気がすむんですか、あなたは」

「おや、レディ。今日も可愛いね」

「なまえじゃん!一緒に喰うのか?」

『みんな、おちけつ。』

学食で待っていたのはいつめん+Sクラスの皆様だった。相変わらずアイドルオーラぱねぇです。みんなを一気に相手をするのは大変なので一旦着席。

「なまえ!なまえ!!!今日、クリスマスだよ!」

「あぁ、そうだな。なんかすっげえはえー気がすんなぁー」

「ふふっ、今日は翔ちゃんとケーキを食べるんですっ」

『…………え?』

さりげなく言ったみんなのセリフに一度フリーズ。しばらく私達の回りには静寂が続き、「なまえ…?」と、心配する音也の声ではっと我に返る。そして無言で携帯をチェック。画面に表示される12月25日の文字。

………クリスマス…。

『まじすか……』

こんな日にまで学校があったなんて…。お陰でクリスマスと言う重大なイベントを忘れてしまっていた。

くっそう…と、学園長をうらめしく思い、一つ溜め息を溢す。今年は色々と忙しかったしな…。予定もたてていた訳でもないし…。まあ潔く諦めよう…。

「おや、食事を取りにはいかないのですか?」

『え?あぁ取るよ』

「その必要はない。俺が取ってきてやる」

『えぇ!?いやいや、いいよっ!悪いしっ』

「遠慮は無用だ」

私が制止をかける中、微動たりともせず食事を取りに行ってしまった真斗。私に過保護なのはいつもの事っちゃいつもの事なんだけど…。度が過ぎてるような…。もんもんと考えていたら急に肩に重みを感じた。チラリと目を向ければ涼しげな表情のレン。

何?と質問しても「可愛いねぇ」と言うだけですごいワケワカメ。一方那月と翔ちゃんはじゃれてるし、トキヤと音也もじゃれてるし…(Aクラスの二人が一方的だけど) 一人取り残された私は孤独にたたずんでいた。(※座っています)

そんな中、見慣れた顔のヤツが学食に来ているのが目に入る。長身の極悪面の彼は異様に目立つ。あ、極悪面って言ったのは内緒ね。彼の周りには多数の女性。んー、アイドルコースかなぁ?みんな美人ー

じぃっと見つめていたら視線に気付いたのか、彼は急にこちらに振り向いた。思いがけない行動にすぐさま目を逸らす事が出来ず、お互いの視線がごっつんこ!!!

おやおや…。極悪面がより数倍極悪面になってるではないですか。

そんな顔される程、私と会ったのが気に食わないのか。腹立つなぁくそったれ。

ていうか、君が学食にいる自体どうしたんだと聞きたい。周りにうじゃうじゃ女の子連れながらさ。

「レディ?どうしたんだい?」

『え!?な、なんでもないよっ』

「そんなにリューヤさんが気になるのかい?」

『はい!?』

私の肩に腕をのせてるレンはそっと私に耳打ちしてきた。

気になるってなに!?バカじゃないんですか!?あんなやつ気になるわけがない。むしろあいつに唾ぺっ!ってしたいくらいだよっ

「おや、図星かい?」

『……………』

頭の中で色々考えていたら神宮寺レン、最後の一撃。なんとなくムカつくからほっぺたペチペチしてやりました。





「日向せんせぇ〜、ここ分からないんですけどぉ〜」

「あたしも〜」

「今からどこに行くんですかぁ?」

『…………』

「今日、一緒にクリスマス過ごしませんかぁ?」

先ほどから、彼の回りの虫がうるさい。甲高い声で、しかも腕なんか絡めちゃって…よくもまぁ堂々と…。すごい耳がキンキンする。なんとなくトキヤに目をやれば迷惑そうな表情をしていた。



「日向せんせぇ〜」

「……るせぇ」

「え?」

「せんせぇ?」

「…てめぇらうるせぇんだよ。もっと静かに出来ねえのか?それにお前。お前Aクラスだろ。分かんねえとこがあんなら林檎にでも聞きやがれ。お前らはアイドル志望だ、ミーハーな心は捨てろ。いいか。分かったら今すぐどっか行け」

………辛口…。

しかし彼の言葉で、何故かすっきりした私。そそくさとその場を後にした彼女らにふんっと鼻で笑ってやったぜ。

その時、そんな私の姿をみて、くすっとレンが笑ったのは私は知らない。

「本当に可愛いねぇ」

『なに?』

「いんや、何も?」

なんだよ。変なやつだなぁ

「おい」

『っ!!!!!』

後ろから呼ばれ大袈裟に体が跳ねてしまった。しかも聞きなれた声…。だが、どこか冷たい感じ

ドキドキと速まる心臓を抑え、振り向く。

「………」

『………』

そこには、鋭く目を細めていた日向龍也の姿…。いつのまに近づいてたんだっ

「おや、リューヤさん」

彼の思わぬ登場で動揺しまくりの私とは正反対にレンは相変わらず涼しげな表情。というか何だか意味ありげな表情

「…おい」

『…はい』

「お前じゃねえ」

『…はい?』

「神宮寺レン」

「なんだいリューヤさん」

「その腕、どけろ」

『っ!!!』

「……はいはい…」

どす黒いオーラを漂わせた彼の姿に少し怯んだのか、レンはすぐに私の肩を寄せていた腕をどけた。

凍った雰囲気のなか、彼はそれを確認したと同時に私の腕を掴み力付くで立たせた。少し、痛みで顔をしかめるが相手はそんな事お構い無し。何も言わず私を引っ張る。訳が分からずみんなに目を向けるが、彼らもどうしたらいいのか分からないのか視線を泳がせていた。

結局私は、されるがままに学食を出てしまった。







『いた…っ』

連れていかれたのは空き教室。普段、全く使わないようで、中は埃っぽい。

というか、何故私はここにつれて去られたんだ…っ!!!

『はなしてっ』

「………」

強引に手を振りほどき、キッと睨む。

すると彼は私の制服のリボンを掴み、自身の方へ引き寄せる。そして二人の唇が重なった。抵抗する暇もなく口内に舌が押し入れられ、中を掻き回される

『んん…っ!?』

「……っ」

『ぁ…っ、んん…っ』

「なまえ…」

『っ!!!!』

名前を呟かれ、ドキリと心臓が高鳴る。

「っ、はぁ……。お前…さっきのはわざとか…?」

『…え?』

「とぼけんなよ?みんなにちやほやされやがって…」

一体なにを言ってんの…!?内容についていけず頭の上に数個、クエスチョンマークを浮かべる。

『っ、ひゃ…っり、龍也…っ』

「ここでは先生、だ」

理解する前に龍也は私の胸の膨らみに手をかけた。思いがけない行動に目を見開く。おかしい…今日の龍也はかなりおかしい…。

だって、いつもは学園でイチャつくのですら凄く嫌がっていたのに…っ。

何が彼をそうさせたのか…。考えようとも、胸をやわやわと揉まれる度、頭が真っ白になってしまう。

「ん…」

『…っ』

首筋を舐められ、ビクリと体が跳ねる。

『ぅ、あ…っだめ…!』

「だめ…?何がだめなんだよ。ここをこんなにして」

『や…っ、そこは…』

空いていた手が私の秘部を下着越しに触れた。自分でも驚くほど濡れていて、それを知られたと思うとみるみるうちに顔が熱をもつ。本当に恥ずかしい…っ。私なんで…っ

「触ってもねえのにこんなにしやがって…」

『っ、は…っ』

「キスで感じちまったのか?」

『ひぅ…っちが…』

「……じゃあ何だ、神宮寺に触れられて…か?」

『っ!?何でレン…っ』

龍也の指が下着をずらし、直で秘部に触れる。ぷっくりと勃ってしまったクリトリス…女の子のおちんちんをきゅっと摘まみ出した。

何とも言えないような感覚が体を巡り、足がガクガクと震える。何度も何度もソコを弄られ、私は立っていられなくなった。

『んっ、ぁあ…っヤメ…っ』

「……」

『ひゃっ』

そんな私を見かねた龍也は、軽々と私を持ち上げ近くの机に這いつくばるような姿にされた。お尻はつきだしているような格好で、恥ずかしい事この上ない。

しかし、ナカはひくひくと次の快感を期待している。秘部を龍也に見られていると思うと、自然に蜜がとろりと溢れだしてくる。

「なんで神宮寺に触れられてたんだ」

後ろから龍也が覆い被さる。な、なんか固いのが当たってるような…

『そ、それはあっちが…っ』

「…言い方変える。なんで拒まなかったんだ」

『っ!!!いつ、もの事だから…!』

「………ちっ」

『ぁあっ!!んぅう…っ』

苛立ちをぶつけるかのように、龍也はナカに指を突っ込んだ。少し痛いけど、それがまた気持ちよく感じちゃう…。私ってマゾなのかも…

ぐちゅぐちゅとわざとらしく音を鳴らし掻き回す。

『ああぁっ、んぁっ』

「もう、ぐちゃぐちゃじゃねえか…」

そう言って濡れた手を私の目の前に出す。かぁあっと顔が赤くなるのを自分で感じた



『っ!!!』

カチャカチャと後ろからベルトの金属がぶつかる音が聞こえた。え、もしかして、もう…!?

「入れるぞ」

『待…っ』

熱が秘部に宛がわれる。待ち望んだモノがくる…。でもこんな所で…っ

そんな気持ちが渦巻く。

『ぁあっ、おっきい…っ』

「…っくそ…っ」

龍也の大きい熱が焦らすようにゆっくり入る。いつもより愛撫が少なかったからかナカはキツイようだ。苦しげな吐息混じりの声が漏れている。

『やぁ…っ』

「…ちっ………少しいてぇかもしんねえが我慢しろよ…」

『っ!?〜〜〜〜〜…っ!』

最後の最後でガンっと腰を推し進めた。いつもならここで少し落ち着くまで待ってくれるのだが、今日な何故か最初から荒々しく腰を揺らされる。

「っ、はぁ…っなまえ」

『龍也…っせんせ……っ激しい…!!!』

「俺がどれだけ嫉妬してたとっ、思ってんだ…っ」

『っ!!!』

嫉妬…?龍也が嫉妬してくれてるなんて…、考えた事もなかった…。

嬉しさに浸っていても腰の動きは止まらない。

肌と肌が当たる音が教室に響く。

後ろからという、普段しない体勢で尚更興奮してしまう。

『は…っ、わたし…、だって嫉妬してたんだから…っ!!んぅ』

「っ、」

『たくさんの女の子に囲まれちゃってさ…っんん』

「…なまえっ」

『…っ、……あっ、んぁあぁ気持ち、い…っ』

律動の速度が速まる。自然と涙が溢れ、顔を濡らした。

大きくて固い、龍也のソレは易々と子宮へと押し入る。言葉では表しきれないくらいの快感に全身の産毛が逆立つ。

「…っ、俺は…お前を探してたんだ…っ」

『え…っ』

「今日…、クリスマスだろ…」

『ぁ、ん…っ』

「っ、もう…ヤベ…っ出そうだ…っ」

『ぁあっ、龍也っ!ナカは、ダメ…っひゃあぁっ』

いい所で、龍也は射精感に襲われたらしく、律動をさらに速め、絶頂を近づけていた。

おかげで私も徐々に追い詰められ、イってしまった。

ビクビクと痙攣するナカに、龍也は最後の一突きと言わんばかりに強く突き上げた。

「…く……っ」

『ぁあっ』

そして、子宮目掛けて射精。

ビュルルルと、子宮に叩き込まれる感じに背筋がゾクゾクとする。

ゆるゆると腰を揺らし、最後の一滴までナカに注ぎ込む。

「はぁ…っ」

『んん…っあっ』

ぐぽっと熱を抜かれ、思わず身震い。ナカから精液がこぼれ落ちるのが分かる。

「ナカ…すげえな。俺のでぐちゃぐちゃ」

『ナカはダメって言ったのに…っ』

少し拗ねたふりをして、前を向く。そして軽く口付け。

「ホワイトクリスマスだと思え」

『っば、ばか……っ!』

「そういや、お前も嫉妬してたって話、詳しく話せ」

『っ!!い、嫌だ…』

「また犯されてぇのか?」

『………ただ…他の女の子と触れられてるのが嫌だったの…っ』

「ばーか…。それは俺も同じだ」

『………』

「で、俺がお前を探してた理由だ。……これを渡したかったんだよ」

『…………?』

差し出されたのは可愛くラッピングされた小さな箱。リボンを外し、開けようとしたら龍也さんに奪われる。首を傾げれば「手を出せ」と言われる。

す、と右手を出せば、薬指に何かがはめられた。見てみれはキラキラ輝く………指輪。

『っ!?』

「クリスマスプレゼントだ。今はまだ右手にしかつけられねぇが、お前が卒業したら左につけてやる。それまで待ってろ」

『…っ、うん…っ』

止まっていた涙が再び溢れだす。しかし、それは生理的な涙ではなく嬉し涙…。

私、今凄く幸せだ…。まさか…こんな…

『龍也…大好き…っ』

「んな事知ってる。」

『ふふ…っ』

「…………泣いたり笑ったり…変なやつだな。」

そう言って、頭をポンポン叩く手は凄く優しくて…。本当に私は幸せ者なんだなって

『メリークリスマス…』

ちゅっと頬にキスを落とす。



今年は一番最高なクリスマスになりました…。これからも大好きだよ、龍也っ




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