短編

□癒してあげるんです
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「ただいまー」

「あ、なまえおかえりー」



部屋でのんびりしてたら、恋人のなまえが帰ってきた。なんだかいつも以上に疲れているようだ。目の下にはうっすら隈ができてる。



「なまえ、たまには休まないと。疲れてるでしょ?」

「大丈夫ですよ」

「嘘つき。大丈夫な顔してないよ」

「嘘じゃないです。音也は心配し過ぎですよ」

「…」



なまえは変な所で強情だ。

俺だって、たまにはにはゆっくりして欲しい。

今にも倒れそうで正直見てるのも辛い





「今から晩御飯の支度しますね」

「…ダメ」

「え…」



台所へ行こうとしたなまえの手を掴み、ぐいっと引き寄せる。

小さいなまえは、すっぽり俺の腕の中に収まる。









「あの…?支度をしないと…。お腹空いているでしょ?」

「今日はいい」

「食べないと良くないよ」

「そういうなまえだって、寝なきゃ倒れちゃうよ」

「…」

「一緒にいてあげるからさ」

「きゃっ」





なまえの膝裏に腕を通して、いわゆるお姫さまだっこってやつをする。



そして、軽々と持ち上げ寝室へ連れていく

あまりの軽さに少し驚いた。普段、何食べてるんだろ…





ベッドに向かっている途中、「もう勝手にして下さい…」という声が聞こえた。最初からそう言えばいいのに、なんて思ってたり





















「はい、おやすみっ」



「…………あの…」

「なにー?」

「これじゃ、あまりにも眠りづらいんですが…」

「そう?俺の膝枕じゃ、嫌…?」

「い、いえ…。そういう訳では…」

「え、じゃあ何?」

「そんなにじぃーっと見つめられたら、気になって眠れません…」

「ああ、そっかごめん」



なんて謝ってみるけど、視線は逸らさない。

「…」

「…………っ」

「…あ、もう逸らさないでよぉ」

「おやすみなさい」

「うぅ…」



そんなに嫌だったのか、体ごと横に向けてしまった。



「…………」

「…」

「………すぅ」

「あれ、もう寝ちゃった?」





きっと、それほど疲れていたのだろう。

俺はそっとなまえに手を乗せ、ゆっくり頭を撫でる。



「…んん」





なまえの寝顔をみていると愛しさが溢れ、自然に顔が緩んでしまう。













そっと顔を近づけ、触れるだけのキスを落とす。



「おやすみ、なまえ。」



それは誰も知らない秘密の口付け。









―――――――――――







いつもお疲れぎみなレオさんに捧げますっ!!

少しでも癒されたなら嬉しいです(`・ω・′)

たまにはゆっくりしてねー♪





(これ、うpろうか迷ったんですが、取り敢えず載せてみるっ)

筆記日2012/10/02

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