短編
□Forever
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学園のチャイムが鳴る。俺はこれを合図にいつもの場所へ向かう――。
「先生ー」
『あら、音也くんまた来たの』
ガラッと扉を開けた瞬間、目的の人物が顔を出す。俺を見て、彼女は少し呆れ気味にため息をついた。
「へへっ、来ちゃった」
『来ちゃった、じゃないわよー…。もう…』
そんな事言っても、追い返したりしないのを俺は知ってる。
彼女は早乙女学園の保健医。もちろん現役アイドル。…そして、俺の好きな人。
『毎日来て、あきないの?』
「ううん、なまえ先生がいるから飽きないよ。」
『どうゆう意味よ…』
「んー?あ、今日レコーディングテストがあったんだけど、無事合格出来たよ!!」
『へー凄いじゃない。さすが音也くんね』
俺は彼女の全てが好きだ。笑顔も声も…。その唇で俺の名前を呼ばれると愛しさが溢れて仕方ない。
「ねぇ、先生…」
『ん?』
「俺の事…どう思ってる…?」
『な、何よ急に…』
何でこんな言葉が出たのか分からない…。でも聞かないでいられなかった。しかし先生は急な事に、びっくりしているようだ。
「好き?」
『…っ』
「…どうなの?………俺は先生の事好きだよ?初めて会った時から」
『私…っ。……音也くんは…私の生徒よ…』
「本当にそう思ってるの?」
『当たり前じゃない…。そもそもここは恋愛禁止…』
そう言うと彼女は顔を背けた。…嘘ばっかり…。先生も俺が好きなんでしょ?自分で言うのも変だけど、俺には…わかる。
ぐっと距離を縮め、耳元で囁く。
「なまえ…」
『!!!』
先生の肩がぴくりと上がった。
「なまえが本当にまだ、俺の事を生徒だと思ってるんだったら…」
――絶対、振り向かせてみせるから
『…っ!!!』
そう言えば、真っ赤な顔で俯く先生。俺はそっと指を顎に当て、上を向かせる。少し潤んだ瞳と目があうが、すぐに逸らされた。
「なまえ、俺の目みて?」
『嫌…よ…』
「顔、真っ赤…。」
真っ赤な先生が可愛くて、つい口付けをした。静かな保健室にちゅっとリップ音が響く。
『っ!!お、おとやく…っ!』
「へへ、なまえが可愛くて…」
唇に手を当てあわてている先生。ああ…やっぱり行動一つ一つが愛しい…。
「覚悟しておいてね…?」
なまえが俺を好きだって言ってくれる為ならなんでもする。先生と生徒だからって関係ない。俺は自分の心のまま行動するだけだ。
なまえ…愛してる…永遠に。
Foreve(永久に)
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他サイト様より、企画小説です!!!
なんとゆう微妙な仕上がり…。
一応頑張ったんですよ!!!!!
2012.12.03