短編

□Forever
1ページ/1ページ




学園のチャイムが鳴る。俺はこれを合図にいつもの場所へ向かう――。





「先生ー」

『あら、音也くんまた来たの』

ガラッと扉を開けた瞬間、目的の人物が顔を出す。俺を見て、彼女は少し呆れ気味にため息をついた。

「へへっ、来ちゃった」

『来ちゃった、じゃないわよー…。もう…』

そんな事言っても、追い返したりしないのを俺は知ってる。

彼女は早乙女学園の保健医。もちろん現役アイドル。…そして、俺の好きな人。

『毎日来て、あきないの?』

「ううん、なまえ先生がいるから飽きないよ。」

『どうゆう意味よ…』

「んー?あ、今日レコーディングテストがあったんだけど、無事合格出来たよ!!」

『へー凄いじゃない。さすが音也くんね』

俺は彼女の全てが好きだ。笑顔も声も…。その唇で俺の名前を呼ばれると愛しさが溢れて仕方ない。

「ねぇ、先生…」

『ん?』

「俺の事…どう思ってる…?」

『な、何よ急に…』

何でこんな言葉が出たのか分からない…。でも聞かないでいられなかった。しかし先生は急な事に、びっくりしているようだ。

「好き?」

『…っ』

「…どうなの?………俺は先生の事好きだよ?初めて会った時から」

『私…っ。……音也くんは…私の生徒よ…』

「本当にそう思ってるの?」

『当たり前じゃない…。そもそもここは恋愛禁止…』

そう言うと彼女は顔を背けた。…嘘ばっかり…。先生も俺が好きなんでしょ?自分で言うのも変だけど、俺には…わかる。

ぐっと距離を縮め、耳元で囁く。

「なまえ…」

『!!!』

先生の肩がぴくりと上がった。

「なまえが本当にまだ、俺の事を生徒だと思ってるんだったら…」



――絶対、振り向かせてみせるから



『…っ!!!』

そう言えば、真っ赤な顔で俯く先生。俺はそっと指を顎に当て、上を向かせる。少し潤んだ瞳と目があうが、すぐに逸らされた。

「なまえ、俺の目みて?」

『嫌…よ…』

「顔、真っ赤…。」

真っ赤な先生が可愛くて、つい口付けをした。静かな保健室にちゅっとリップ音が響く。

『っ!!お、おとやく…っ!』

「へへ、なまえが可愛くて…」

唇に手を当てあわてている先生。ああ…やっぱり行動一つ一つが愛しい…。



「覚悟しておいてね…?」





なまえが俺を好きだって言ってくれる為ならなんでもする。先生と生徒だからって関係ない。俺は自分の心のまま行動するだけだ。

なまえ…愛してる…永遠に。



Foreve(永久に)

───────────



他サイト様より、企画小説です!!!

なんとゆう微妙な仕上がり…。

一応頑張ったんですよ!!!!!



2012.12.03

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ