短編

□青の嫉妬
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『ひぅ…っ』

目隠しをされ、両手を縛られビクビクとひくつく私の体。こんな風になったのは数時間前の事だった。

珍しく不機嫌だった真斗。話しかけても素っ気なく「ああ」と答えるだけ。不思議に思った私はどうしたのか訪ねてみたのだが、彼は「…それはウケを狙って言っているのか?」と、怒りを含んだ声音で呟いた。わけがわからず思わず「ちゃんと言ってくれなきゃ分かんないよ」と、声を荒げてしまう。すると彼は 分からないのなら分かるまで…待つのみだ。そう言って急に自分のネクタイをほどき、それを使い私に目隠しをした。そして唇が重ねられる。ただのキスかと思ったが中に注ぎ込まれた液体に、何かを飲ませるためなのだと気付く。

いきなりの出来事に頭が追い付かない。そんな私を余所に真斗は私の手を縛りそのまま柱のようなものにに結び付けた。

徐々に熱くなる身体。何故か下半身が疼き思わず膝を擦り合わせる。その様子を見て彼は言った。

――媚薬の効果が出てきたようだな。



あれからかれこれ1時間以上は経っている。ハアハアと息があがり、下半身はもうすでにびしょ濡れ。切なくて、触って欲しくておかしくなりそうだ。それに目隠しのせいで、真斗が今何処にいるかも分からないので不安でたまらない。

『うぅ…っ、まさと…どこぉ…っ』

呼んでも返事はなく、一層不安が高まるばかりだ。涙が溢れ、じわりとネクタイを濡らす。

なんで…っ?何がいけなかったの…!?

考えても考えても答えは出ない。そんな時…、

『ひゃ…っ』

頬に何かが触れた。真斗が飲ませた媚薬のせいで体は敏感になっており大袈裟にビクッと肩が上がる。多分今のは真斗の手だろう…。

「何故俺が怒っているのか分かったか…?」

『はぁ…はぁ…わ、わかん…ないよ…っ』

「まだ分からぬのか…。何処まで鈍感なんだ…」

『…ぁ…っ!!!!』

すっと細い指が首筋をなぞる。ただそれだけなのに体は反応して、きゅんと子宮が締まってしまう。

「…分かるまで触ってやらんぞ…?」

『っ!』

耳元で囁かれ背筋がゾクゾクした。触って欲しい…。今はそんな事しか考えられなくて、真斗に悲願するも思い出したらの一点張り。

『なんでぇ…っ、うぅ……。』

もぞもぞと身を捩り、快感をやり過ごす。せめて早く媚薬の効果が切れてくれれば…っ。そう思うも一方に消える気配はなく、ますます性欲は増すばかりだ。下着なんか、愛液でびしょびしょになり既にもう役割を果たしていない。そんな時、ふっとあるシーンが頭を過る。――もしかして…?

『…っ…!!』

「思い出したか」

目の前に真斗の気配を感じる。

『お、おとやが……っ、私にだきついたっ…ぁ…から…っ?』

「……」

『まさと…?』

「…っ」

『ひゃあ…っ』

何も言わない真斗。そしてぐっと私の足を掴み無理矢理開かせた。

『うぁ……』

「ヒクついているな…。下着などここからでも分かる程濡れているではないか。」

『んん…』

見られていると思うだけでまたもや下着を濡らしてしまう。

「何故、お前は一十木を拒まなかったのだ。」

『だってぇ…っ、おとやは…ぅ…ともだち…だからぁっ…はぁ…っ』

「だからお前は鈍感だと言うのだ…」

『え…?』

「お前は俺の恋人だろう?」

『あ、当たり前…じゃない…』

「ならば、今後異性からの過激なスキンシップは避けろ…。いいな?」

『うん…っうんっ』

こくこくと頷く。

「……」

『っ!!!!!』

ツプリと下着越しから秘部にあるものが触れた。私はこの感触はよく知っている…。いつも優しく絶頂を見せてくれる真斗の…指だ…。ただ、いつもと違うのは私がいつもよりかなり敏感だと言う事。こうして少し押しただけでも、もうイきそうなのだ。

『あぁ…、真…斗っ』

下着をずらし、秘部に直接指が入る。十分に濡れているそこは簡単に三本もの指の侵入を許した。

ぐちゅぐちゅとナカを掻き回されれば、絶頂はもうすぐそこ。目隠しのせいか一段と聴覚が優れ、恥ずかしい水音が鮮明に聞こえてしまう……。ゾクゾクと背中を仰け反り、絶頂が近いことを真斗に訴える。

『だ、ダメ…やだぁ…っあぁあっ、イっちゃうぅ…っ』

「先ほどからずっと限界だったのだろう。我慢せずイけ」

『で、もぉ…っ。あぁ…イく…っもぉ……っ!!』

真斗の指の動きが速くなった。イけと言わんばかりに…。そんな愛撫に敵うはずなく―…

『ひゃあぁあ…っ』

達してしまった。

ぴしゃっと飛沫がが出た途端に、おしっこが出る感覚に陥り、透明な液を放出させた。びくびくのおまんこは痙攣し、肩で息をする。



「潮を吹くほど気持ちよかったのだな。」

『…はぁ…はぁ…』

いまいちパッとしない頭の中。私はまだ絶頂の余韻に慕っていた。

だが、それも束の間…。腰を上げられたと思ったらまだヒクつくナカにぶっといものが突っ込まれた。ぐっぽぉと音を鳴らし、ゆるゆると出し入れをされる。

「お前が欲しがっていたモノだ。」

『あぁあ…っおっ、きいぃ…っひぅうっ』

ぐちゅぐちゅと私の中を犯すソレ…真斗のおちんちん。

『あっ、うぅう…っおかしくっなっちゃうぅう…あぁあっ』

「…っ、締め付けが…凄いっ…な…く…っ」

少し掠れたような声と肌のあたる音、愛液が混ざりあう音が部屋に響く。思わず耳を塞ぎたくなったが手を縛られている為、それは叶わない。

徐々に早くなる律動。

『また…、きちゃう…きちゃうのぉお…っひゃあぁっ』

また…イっちゃった…。

二度目の絶頂…。びくびくと震える私にお構いなしに真斗は挿入を続ける。

「またイった…のか…っ、縛られて興奮しているのか…?」

『ちがっ…んんんっ』

「何が違う」

激しい挿入のせいで液は泡立ち、膣壁を擦る。なんともいえない快感に、頭の中はもう真っ白。おまんこは次の刺激を期待しているように真斗のおちんちんに厭らしく締め付ける。

「なまえ…っは…っ」

『せーえき…、真斗のせーえきちょうだい…っ』

「…っ!!…この淫乱め…っ」

『あぁあっ!』

ずん、と荒々しく腰を打ち付けられ度ガクガクと足が震える。

『だめ…っんぅうう…っ』

「またキたか…?」

『そんな…、早くしちゃらめぇ…っ!』

「っ」

『あぁあっ…』

「っ…、俺もそろそろ…っ」

『…はぁ…はぁ…』

「くっ…、出す…ぞ…っあ…っ」

『んんん…っ』

「は…っ」

『あぅ…っ』

びゅるると精液が激しく子宮に叩き込まれる。それにすら快感を覚え、達してしまった。

やっと終わった…。そう思ったのに真斗はなかなか性器を抜こうとしない。

「なまえ…」

『真斗…?…っひゃっ』

ずぽっと抜いたと思ったら再び挿入された。最初から激しく…。

「なまえ…っなまえ…」

『やらぁぁあっ、おかしくっ、なっちゃ…っ』

「はぁ…っ」





その後、何度も喘がされたのは言うまでもない…。

次の日、腰痛に悩まされたのもまた別のお話―





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決して適当じゃないよ!!

本当に!



2012.12.02

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