短編

□太陽は世界に
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『・・・っ。ハァ』



なまえはひたすら走りレコーディングルームに入り鍵を閉めた




『・・・・っ。なんで・・・嬉しい事なのに・・・・』





早「別れてもらいま〜す」






『・・・・別れるなんて・・・・・でも、もし付き合っててバレたら・・・・・・
私が分かれよって言えば音也くんは黙っていくかもしれない・・・・でも・・・・・でも・・・・・・嫌だ・・・音也くんと別れるなんて嫌だ・・・・・』



なまえが泣いていると・・・




ガチャガチャッ   コンコンッ




誰かが扉を開けようとしていた




?「ちょっと。誰かいるの?」


『っ』



なまえが涙をふき扉を開けた





ガチャッ



藍「誰?もともとぼくが使う予定だったんだけど?」


『美風先輩・・・』


藍「?なまえ?こんな所で何してたの?」


『っ・・美風先輩ぃ』



藍「!ちょっ!」



なまえは藍に抱き着いて泣き始めた



藍「何?・・・・たくっ」




ガチャ  チャッ



藍は扉を閉め、カギをかけた





藍「僕暇じゃないんだけど?何があったわけ?」


『・・・・実は・・・・・・・・』



なまえは音也の事を話した




藍「ふーん。そういう事・・・・・まぁなんとなく予想はついてたけどね」


『知ってたんですか?』


藍「僕だけじゃなくて嶺二も蘭丸もカミュもね。僕達は先に聞かされてた。
それを聞いて嶺二はパーティ開くって張り切ってたよ」


『・・・凄い事ですもんね』


藍「・・・分かってるなら別れなよ」


『!!』



藍「もしバレたら大問題だよ?君は音也がアイドルを辞めさせられることしか考えてないんだろうけど、そうなった場合僕達、シャイニング事務所に所属している人全員に迷惑・・・いや、それ以上の事がかかるかもしれないんだよ?分かってる?」


『・・・はい・・』


藍「・・・・・・・」


『・・・っ。それでも・・・私は・・・』


藍「・・・なんでそんなに嫌な訳?」


『・・私たちはいつかはパートナーを解散することは分かっていました』


藍「!!・・へぇ」


『その時は2人とも別々になる。その覚悟は出来ていました。たださっきは急だっただけでちょっと驚いて・・・・・・
でも、パートナーが解散になってもこれからもずっと一緒にいようって・・・・・絶対離れないって約束して・・・・・・』


藍「・・・・・」


『音也くんと別れたくないんです』


藍「・・・・・・質問。音也の事どれだけ好き?」


『・・・分かりません』


藍「分からない?」


『言葉で表せれないくらい大好きなんですっ』


藍「・・・・・・・ふーん・・・それでいいんじゃない?」


『え・・?』


藍「それだけ好きならそう簡単に崩れないんでしょ?「愛」って」


『!!』


藍「だったら諦めないで頑張りなよ。それを僕に教えてくれたのは君たちだろ?」


『・・・・はいっ!!』



そう言ってなまえは立ち上がり




『美風先輩っ!ありがとうございましたっ!!』



なまえがそう言って部屋から出ようとした時




藍「なまえ!!」


『??』


藍「頑張りなよ」


『!!はいっ!!』



なまえは走っていなくなった

















藍「・・・・・で?いつまでそこで隠れてる気?」


翔「・・・やっぱバレてた?」


藍「・・・ハァ・・バレバレだよ」


那「やっぱりあいちゃんには敵いません」


藍「盗み聞きなんてたちが悪いね」


翔「俺達だって音佳が心配だったんだよ」


那「大好きな人だから。あいちゃんだって好きだから励ましたんですよね?いつもは厳しいくせに」


藍「うるさい」


翔「・・・でもこれで大丈夫だなあいつ」







『ハァ・・ハァ・・・音也くん!!』


音「!!なまえ!!」



なまえは藍と別れた後、音也を探し回った
少しして中庭のベンチに音也が座っているのを見つけた






『あ・・あのね・・・・』


音「・・・・俺・・アメリカに行くよ」


『!!』


音「レンにさんざん言われた・・・・レンも俺を思って言ってくれてるのがよく分かったから・・・俺、頑張る事にした」


『っ・・・・そっか・・・』


音「うん」


『・・・・・・』


音「・・・・・」


『・・・・・・』



音「『あ、あのさ』」



2人の声が被る



音「何?」


『・・・・・私・・・私別れたくないっ!!』


音「!!」


『音也くんと別れるのは嫌だっ!!パートナーは解散になっても音也くんとっ』



ギュッ



音也がなまえを強く抱きしめた




音「俺も同じ気持ちだよ」


『え・・?』


音「俺もそれだけは引けない」



すっと音也は抱きしめるのをやめ、なまえの目をしっかり見た



音「絶対諦めない。良いって言われるまで1週間おっさんに言い続ける」


『!!わ、私も!』


音「うん!一緒に頑張ろう!」


『!!うんっ!!』







なまえと音也は毎日早乙女の所に行きお願いしていた



だけど早乙女は聞く耳を持たなかった・・・・・・・








そして音也がアメリカへ行く前日




全員『カンパーーイッ!!』




音「皆!ありがとう!」



嶺「音也が海外デビューね・・・お兄ちゃんは嬉しいよ(涙目」


藍「何涙目になってるのさ。気持ち悪い」


嶺「酷いよアイアイ這(´◦☐◦`)」




皆、音也のパーティに参加し、久しぶりに会う同士もいたから凄く盛り上がっていた


少しして・・・







藍「それで?許可は貰ったの?」


『それが・・・』


翔「聞く耳もたねぇんだとよ」


音「でも諦めないよ!向こうに行ってからだってしつこいくらい電話するんだ!」


藍「ふーん・・・まぁ、頑張れば?」


真「俺達も協力しよう」


ト「そうですね」


セ「応援」


『皆・・ありがとう!』


音「ありがとう!!」









藍「・・・・・レン」


レ「?何だい?」


藍「あまりこういう手は好きじゃないんだけど」


レ「??」


藍「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


レ「!!へぇ・・・大胆だね。いいんじゃない?乗ったよ」





そしてパーティが終わり、音也がアメリカへ行く日がやってきた









-空港-



皆、パーティの日は音也の部屋に泊まり、そのまま見送りに来た




翔「もう行くのか?」


音「時間だし。それに早く行かないと凄く人来るからね」


那「待ってますよ。それまで音也くんが留守の間、絶対僕達がST☆RISHの人気を衰えさせません」



音也はST☆RISHを辞めるのではなく、一時的に抜けるという事になった



音「うん!」


レ「ちゃんと成功させないと罰ゲームだよ?」


音「罰ゲーム?」


翔「那月の料理フルコース。全部大盛り」


音「げっ・・・;;が、がんばる!」


『・・・音也くん・・』














音「・・・・なまえ」


『・・離れてても頑張ろうね。絶対認めてもらえるように』


音「うん」





その時音也が乗る飛行機の乗車アナウンスが流れた
その途端ぞろぞろ人が移動し始める





音「・・・行くね?」


藍「その前に」



ガシッ



藍がなまえの腕を、レンが音也の腕を掴んだ



音「『??』」


藍レ「「行っておいで/らっしゃい」」



ドンッ



音「『!!?』」



3人は押され、乗車する人の流れに流されていく



『え?え?』


レ「イッキ!!」



ヒュッ



音「えっ!?わっ!!」



レンが音也に向かってなにかを投げた



レ「レディの切符だよ」


音「『!!』」


藍「あの人はこんくらい強引じゃないと駄目だからね」


レ「後は任せて行っておいで」


音「レン・・・藍・・・・」


『あ、ありがとうございますっ!!』



藍は照れ臭そうに、レンは笑って手を振った
















少しして2人を乗せた飛行機が飛び立った



翔「・・・行ったな」


嶺「ていうかアイアイ。何で隠してたの?」


藍「言う必要あった?」


嶺「アイアイ冷たいっ(p_-)」


藍「それより・・・・そろそろ出てきたら?」


翔「誰が?」





早「はーっはっはっはっ」



翔「うおぉぉぉっ這煤i◦☐◦/)/」



そう言うといきなり早乙女が現れた



早「今回は驚いてくれましたね〜」


翔「こんな所でそんな現れ方するなんて誰もおもわねぇよ!!」



藍「・・・ここまで予想通りでしょ」


早「何の事で〜すか?」


藍「なまえがアメリカに行くこと。調べたら元々音也の部屋は2人部屋だったし、音也ともう1人。研修としてアメリカに行くことになってた」



全員『えぇえぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!?』



早「さすがMr.藍で〜す」


那「だったら何で?最初からそう言えば」


真「・・・これも試練・・・ですか?」


早「Good!!その通りで〜す。あの2人の絆を確かめました〜。ですが〜必要なかったみたいですね〜」


翔「確かに」








飛行機の中・・・・




『・・・・・・』


音「・・・・・・・」


『・・・・・・音y』



なまえが喋ろうとした時




チュッ



『!!///』



音也がいきなりなまえの頬にキスをした



『きゅ、急に何っ//!?』


音「えへへ。嬉しくて。また一緒に居られるね」


『!!・・・うん。藍先輩とレンに感謝しないと』


音「確かに。戻って来るときは沢山お土産買って行こうよ」


『そうだね』


音「・・・・ねぇもう一回キスしていい?」


『・・・・・・うん』




2回目は唇にキスをし、その後、皆に感謝の気持ちとこれから始まる新たな挑戦を胸に込めた










〜END.〜
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