短編
□書き換えver
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『………。』
「………。」
しん、と静まり返った部屋にガリガリとペンを滑らす音が響いている。仕事の締め切りが近い為、いつもより集中力が高い私は完全に目の前にいる彼の存在を忘れていた。無我夢中で作曲をしていたらそっとペンを持っている手に大きくて暖かい掌が置かれる。そこで私の意識がはっとして楽譜を見ていた顔を上げ、視線を向けた。
そこには、少しふてくされている音也が写し出され、何事かと思い小首を傾げる。すると音也は「仕事なんかやってないで、俺を見てよ」などと、いかにも子供のような事を言い出したのだ。
『そんな事言われても…。これの締め切り近いんだから』
「でも俺、せっかくの休みなのに…」
机に顔を突っ伏せ、チラリと私を見やる。姿勢よく座っている私は音也よりも少し高めな為、自然と上目遣いになっていた。少し弱々しいその姿に不覚にもキュンとしてしまった私は重症なのだろうか。
「俺、この休みになんか思い出作りたい!」
『思い出…?例えば?』
「う〜ん………いつもと違うプレイをする…とか?」
『さぁて、仕事の続きでもしようかぁ〜』
前言撤回。
こいつ、可愛い顔して頭ん中ピンクな事しか考えてないんだった。
ヤツは慌てて楽譜を奪い、仕事をさせないようにか後ろに隠しやがった。締め切り近いのに、本当に迷惑な奴だ。
「あのね俺、3Pってやつシたい!!」
『は!?』
…コイツ今3Pって言った?にこやかに3Pしたいって言ったよね!?私の耳に間違いはない!!!
「なまえも興味あるでしょ?」
『ない!あるわけないでしょ!!!!!』
興味あるでしょってなんだよ!!
取り敢えず私は首がもげそうな位ブンブンと首を横に振った。なのにアイツは、「そんなに必死に拒否られると、逆に興味があるようにしか…。」なんて勝手に解釈した挙げ句、「ちょっと待ってて」と言い、何処かへ行ってしまった。……私の楽譜も持って行きました…。
てゆうか、音也に3Pなんて、入れ知恵をしたのは一体誰だ。………………トキヤ、覚えてろ…。
――――この時の私に言ってやりたい。
何故あの時逃げなかったのか。私は後々深く後悔したのだ。
―――――――――
『…あっ、んぐ……』
薄暗い部屋の中、男女の短い喘ぎが響く。
容赦なく膣内を擦り突き上げる激しい音也の律動。結合部からはぐちゃりと濡れた音が漏れている。
まあ、ここまではまだ百歩譲ってよしとしよう。問題はここからだ。何故、四つん這いにされている私の口に来栖翔が自分の息子を押し付けているんだ。
『んぐ…っんん』
「…なまえ…っ、ぁ」
お陰で息が吐き出せず苦しい。それを訴えようと上目遣いで翔ちゃんを見れば、申し訳なさそうに、気持ちよさそうにとそんな表情で私を見つめる。それに何故か口の中のアレがもっと大きくなった気がした。
『んんっ…おと、や…っ』
「何?なまえ」
『もっと…っ』
「激しく?…なまえは淫乱だね」
『ちが…っあぁ…!』
もっと優しくと言いたかったのに、音也に言葉を遮られ続きを紡ぎ出せずまたもや勝手に解釈された。
先ほどよりも深く、激しく腰を突き上げられぐちゅぐちゅとした音がはっきりと聞こえてしまい、思わず耳を塞ぎたくなった。あまりの快感に思わずくわえていた翔ちゃんの肉棒を離してしまう。
『んぐ…っ!?』
「なまえ…すまん…」
それがもどかしかったのか、翔ちゃんは謝罪を述べつつ、容赦なく口に突っ込んだ
『んんん…っ』
「ぁ…っ、なまえ…うま…、っ」
先走りの液で苦いソレの先端、幹、付け根を丁寧に舐め回し吸い付けば、甘い声が漏れる。そんな声を聞いていると悪い気はしない。むしろ、聞いていると何故か自分が犯しているような気分がしてムラムラーっとしてうまうのだ。そのおかげ、無意識に音也を締め付けてしまい、「…くっ」と言う声が聞こえた。
「へへ…。締め付けが凄いから油断したらすぐイっちゃいそう。なまえ、3Pで興奮してる?いつもより濡れてるしっ」
『あぁあっ』
一度ギリギリまで熱塊を引き抜き、ズンと奥まで突き上げる。一回だけでも気持ちいいのにそれを何度もやられ、限界が近づいていく。
『それ、だめ…っ』
「ねぇ、だめって何?どうしたの?ねぇ」
『あっぁ…いじわるっ』
「す、すげぇ…」
『もう、イっちゃうよぉお…っあぁあっだめ…っんぐ……っ』
「はぁ…」
「なまえ、イっていいよ」
『んんんんん…っ!!!』
ずっぽぉ、と激しく挿入を繰り返され、呆気なく達した私は内心安心していた。ようやくこの行為が終わるのだと思ったからだ。息を整えていたらその口に翔ちゃんの肉棒、イったばかりでひくついている膣に音也の肉棒が同時に挿入されたのだ。一瞬、頭が真っ白になる。
「安心してるみたいだけど、俺達まだイってないから。ね、翔?」
「あ、あぁ…。」
『…っ!!!んんん…っ』
急に腰を振りだす翔ちゃん。先っちょが喉に当たり嗚咽感が込み上げる。まだ音也にもした事がないフェラは、翔ちゃんにより少し慣れてしまった。そんな自分に涙がでます。あんなに拒否っていたのに…。
一方、音也はイったばかりの密壺に容赦なくゴンゴンと貫く。がくがくと足が震え、力が抜ける。
「ここがイイの?」
「もう、やべぇ…っ」
『んん〜…っ!』
耳元で囁かれると、全身の産毛が逆立つような感覚に陥る。
「あ…イきそう…」
「お、俺も…っ」
『んぅうぅっ!!!!!』
達したばかりだと言うのに、こうも簡単に絶頂が迫ってくるのは、いつもと違うプレイだからだろうか…。
生理的な涙が溢れだし、顔をぐちゃぐちゃにする。
『…っ!!!!』
ズンと動きがもっと激しくなる。あまりの快感に声が出ないくらい。徐々に二人の息も上がり、掠れた声と吐息が漏れる。
チラッと上を仰げば少し涙目で頬が上気した翔ちゃんと目が合い、思わずキュンとしてしまった。音也には言えないけど。
最後だと言わんばかりに腰を進める中、私は呆気なく2回目の絶頂を迎えた。音也はぎゅうっと私の締め付けに「…くっ」と短い吐息をはき、びゅるると激しく白濁液をナカに注ぎ込んだ。精液が子宮に当たる感触が気持ちいい。ゆらゆらと残った精液を搾り取るように腰を揺らす彼。…孕ませる気かと毎回思ってしまう。
続いて翔ちゃんが私の口内で果てる。
ネバネバで生臭いものが口に、びゅ、びゅるると不定期に吐き出される。
『ぁ…』
「わ、悪ィ!!吐き出せ!」
ハッとし、申し訳なさそうに慌てる翔ちゃん。
「お、おま…」
『もう飲んだ』
「っ!」
そんな翔ちゃんに見せつけるように精液を嚥下すれば、思った通り頬を赤らめ俯いてしまった。
「じゃあ、次は俺が口でしてもらうから、翔は挿れちゃって。」
『…え!?』
しばらく快感に浸っていたら、自分の耳を疑いたくなるような事を言い出す音也。
何コイツ。能天気にも程があるでしょ!
『無理無理!体が持たないって!それに仕事…』
「はい。」
『ンぐッ』
こ、こいつ…!人の話を…
出したばっかだというのに、またもや硬直し、大きくなっている肉棒を無理矢理口に突っ込む音也をギッ睨み付けると「じゃあ…」と言う声が聞こえた瞬間、グチュリと蕾に音也程ではないが固くて大きいものが内壁を圧迫する。
……………。
っておぉおおぉいッ!!!
来栖ぅうぅ!!お前ものってんじゃねぇよ!!遠慮しろぉおおぉ!!
その後、二人に何回も喘がされたのは言うまでもない。
あの仕事が締め切り前に終わらなかったら覚えてろよ…っ。
-END-
―――――――――
はいー。
3Pに気を付けての編集…というか書き換え(?)の話でしたー
前のよりは細かく長くなってると思います(`・ω・′)
流れは大体一緒です!!!
前のは初めて書いた裏だったので、少し(←×かなり←○)おかしかったので
書き直してみました。
どうだったでしょうか
燃えましたか?←
2012.10.27