短編

□Sクラス
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なんとかAクラスから逃げた私は、お菓子を貰うためSクラスへ足を運んだ。途中、視線が痛かったです。それもそうか。布面積が少ないメイド服着て学園歩いてたら、そりゃ驚くよね。だが私は悪くない!!



『翔ちゃ〜ん。トリックオアトリートメント〜』



最初に翔ちゃんが目に入った為、翔ちゃんに声をかける。



「なんだぁ?…ってなまえ!?」

『やあ、翔ちゃん』

「何だよその格好!!!!」

『ハロウィンだから。さあ、トリックオアトリートメント』

「トリートメント…?」

『細かいことはいいから早く菓子出せよ』

「横暴だなおい。」



ふと私に影が重なる。何事かと後ろを振り向けば相変わらずなレンが私をなめ回すように眺め見ていた。警察呼んだ方がいいかな



『通報しますよ』

「おや、相変わらずだねレディ。その服、そそるよ」

『通報しますよ』

「二回言った…」

『あ、レン。トリックオアトリートメント!!!お菓子をくれないと通h…いたずらしちゃうぞ』

「……生憎だが、お菓子は持っていないんだ。まあ、レディからのいたずらなら喜んで受けちゃうよ」

『……。』



何かレンを相手するの疲れてくる。

はぁ、と溜め息をつき横を見れば読書をしているトキヤが目に入る。「トキヤー」と大きな声で呼んだらあからさまに嫌そうな顔をした。そしてポケットに手を突っ込み、何かを差し出してきた。見ればのど飴が握られている。



「好きでしょう」

『トキヤ…。何で私がのど飴好きなの知ってるの!?』

「毎日のようにごりごり食べられては嫌でも分かりますよ。まあ、お菓子をあげたんですから何処か行ってください。」



私達の方を見ずにしっしっとするトキヤ。私は野良犬か!!そんなに邪険にしなくても…。まあ、好きなお菓子貰えたしいいや。そう思い、翔ちゃんの方に向き直る。そしたら真っ赤な顔の翔ちゃんと視線がごっちんこ。あ、ごっちんこって「ごっ」取ったらちんk(以下略)



『翔ちゃん…。顔赤いけど大丈夫?熱か?』

「お前のせいだろうがぁあぁあ!!その格好、どうにかならねぇのかよ!!み、見えそうなくらい短いし布少なすぎだ!」

『やだ翔ちゃん。そんな目で私を見てたのね。あっちいけ』

「おチビちゃんはまだ子供だからね。オレはレディの格好いいと思うよ。ムラッとくるね」

『(ゾワッ)』←鳥肌



真っ赤な翔ちゃんとパチンとウィンクをするレン。なんとなく、身の危険を感じた私はトキヤの近くへ。



『トキヤ助けて。むっつりと変態に犯される』

「も、もしかして俺がむっつりか…?」

「はぁ…。何ですかまた…。お菓子は先ほどあげ…た…」



私を見た瞬間フリーズしたトキヤ。どうしたのかと思い、肩を掴み揺さぶってみる。はっとしたトキヤは途端に顔を赤らめる。まさかコイツもか…!?いやいや、クールかつ完璧が売りなトキヤに限ってそれは…。



『ト、トキヤぁ…?』

「…んですか…」

『へ?』

「なんですかその格好は!!!全然なってませんね!」

『…え?』



頬を赤らめたかと思ったら、急に怒り出すトキヤに訳が分からず素っ頓狂な声をあげる私。



「あなたの体型なら、普通セーラー服でしょう!!それもミニスカのヘソチラ!!」

『今との違いが分からない。』

「待てよ、イッチー。そこはバニーガールがいいんじゃないかい?」

『おいおい黙れよお前』

「では、翔はどっちですか」

「俺に振るか!?…俺は…このままでも…」

『チラッとみんなチビ』



チラチラと私を見る翔ちゃんに冷たくいい放つ。というか、何故奴等はこんな話をし出すのだ。悪いのは誰?そうトキヤだ。いや、もしかしたらこんな服を与えたなっちゃが悪いのかもしれない。または、あんな事をして、私をここに導いた音也なのかも。…考え出したらキリがない。この際だから、ハロウィンというふざけた日を作った奴のせいにしよう。乗った私が悪いのだがな!!



『はぁ…』

「そもそも、あなたは何故こんな格好をしているんですか」

『わけありでして……トリックオアトリートメント…』

「何をいっているんですか。」

『す、すいません。』

「他の男に肌を晒すなんて…。お仕置きが必要ですね」



何、いかにも嫉妬してる彼氏のようなセリフ。



『お、おぅふ…』

「レディ、イッチーやおチビちゃん達はほっておいて、オレとデートしないかい?もちろんオールナイトでね」

『だが断る。』



断る私の腰を抱き寄せるレン。抵抗をするがここは男と女の差なのだろうが、ピクリとも動かないレンの腕。もうどうにでもなれと半ば諦めかけていた時、口に何かが押し付けられ、反射的にそれを口に入れてしまった。



『ん…?キャラメル?』

「当たり。実はレディの為に買っておいたんだ。こうゆう行事に便乗しそうだからね」

『レン…。ありがとう!!いつもナルシストの裸ジャージ乳首スレスレ野郎とか思ってごめんね!』

「…オレ、どんな反応したらいいんだろうか。」



レン、いいやつ!キャラメルうめぇえ!!





「なまえ」

『なにぃ、翔ちゃん。』

「とにかくこれ着とけ」



すっとジャージを差し出す。それを受け取りなんとなく、くんかくんかしたら翔ちゃんの香りがした。これはきっと翔ちゃんのだな。不覚にもドキッとしてしまった。



「な、何嗅いでんだよ…っ」

『いい匂い!ありがとう。しょうがないから着てあげる!』

「おう…」



「何いい雰囲気になってるんですか。レン、今夜はハロウィンパーティーをしますよ。たくさんのお菓子を用意しなさい。翔、あなたはみんなを誘っておいて下さい。」

『急にどうした、トキヤ。』

「あなたの為に…。ですよ」

『…ありがとう…?』







これでいいのか?まあ、お菓子が食べれるならいいや。今ので一つ分かったのは、意外とトキヤは構ってちゃんだと言うこと。トキヤ、たまには素直になろうよ。

なんやかんやとあったけれど、ハロウィンはまだ始まったばっか。今夜が楽しみだなと思ってたり。相変わらずメイド服は脱がせてくれないけどね!慣れかけてる自分が怖い。



まあ、みんなも『トリックオアトリートメント!』楽しいハロウィンを。





―――――――――







何がしたかったの?自分。

ハロウィンじゃなくても出来そうなネタやん!

途中、頭がおかしくなって

なに書いてるのか分からなくなりました。

しかも最後無理やり終わらせたという。





2012/10/20

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