Cross†Dream

□第二章
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裏表現注意














数分歩いた頃だろうか。自分の家が見えてきた。

『もうすぐだよ!俺ん家っ』

「そうか。一十木は独り暮らしなのだな。」

『あ、うんそうだけど何で知ってるの?』

「色々調べたのだ。」

『そっか…。なんか恥ずかしいな…』



えへへ、と照れくさそうに頬をかく彼の手を真斗はぎゅっと握り締めた。音也は「えっ」と小さく声を漏らし、驚いた顔をしている。

「緊張しているだろう。俺が怖いか?」

『へ…?』

音也は隠せていると思っていても人一倍、人の気持ちを察してしまう真斗には気付かれていたのだ。ぐっと握られている手に力を込め、握り返す。

『マサは優しいんだね。ありがとう。もう…本当に大丈夫だから』



そう言えば真斗は手を離し、ぽんぽんと優しく頭を叩いた。

―…マサになら、全て任せられる。

そう確信した頃にはもう自宅に到着していた。



『あがってあがって〜』

「失礼する。」

『汚くてごめんねっ。あ、マサは何飲む?』

「気遣いは無用だ」

『そう?』



そうゆう訳にもいかないので取り敢えずお茶を出しておいた。コトンとコップを真斗の目の前に置いた後、向かい側に腰を下ろす。部屋には、時を刻む時計の音とお茶をすする音だけ。静まり返った空間の中、最初に口を開いたのは音也の方だった。沈黙に耐えれなかったのだ。

『吸血ってさ、やっぱり…痛い?』

「……痛くも気持ちよくも出来る。」

『…?』

――どっちなんだ…?



「こほん…。要するに、吸血鬼の気分で刺激を変えれるのだ。」

『へ、へえ…』

「安心しろ。お前には気持ちよくしてやる」

『あ…、うんっ』

ニヤリと不適に笑う真斗にドキリとしてしまい、思わず視線を反らす。変な奴だと思われたかな…?

そこで会話が途切れ、再び静寂が訪れる。真斗が少し動くだけで反射的に体が強ばる。今の俺、心拍数ヤバいかも…っ。

「一十木」

『うん?』

「俺はあまり時間がない。」

『あ、うん…っ。えと…ベッドで…いい?』

「ああ。」

『っ!?』

…気持ちよくしてやる、と真斗は低く、甘く囁くと音也を抱えベッドへと運んだ。



*



音也ををベッドにゆっくりのせると、ギシっとスプリングが軋んだ音を立てる。これから行う情事を考えると全身が心臓になったかのように高鳴りはじめた。多分、これが最高潮といっても過言ではないだろう。

真斗はベッドに座っている音也の前に立ち、そっと唇を重ねる。

『んんっ』

「…っ」

『んぁ…っ』

最初は触れるだけのキス。徐々に深く濃厚なキスに代わっていき、呼吸の仕方を忘れてしまう。

『んぐっんんん…ふっ』

「ん…」

酸欠になり、慌てて口を開き空気を求める。その瞬間を狙ったかのように真斗は素早く舌を侵入させた。

『っ!?』

「…っ一十木…」

『んん…っマ、サぁ…』

真斗の舌は歯並びをなぞり、しつこく音也の舌を追い回す。自分でも驚く程甘い声が漏れ、自然と体が熱くなる。

『ん、……ぁ…!』

すっ、と真斗の手が移動したかと思ったら、衣服の下から忍び込み突起を弄りだした。誰にも触られた事がない所を攻められ、思わず身を捩る。初めての感覚に頭が真っ白に。

「衣服が邪魔だ。脱がすぞ。」

『あ、…電気…っ』

「消してはお前の表情が見にくくなる。」

『は、恥ずかしい…からっ』

「……待っていろ」

少し納得がいかないという表情をしつつ、電気を消してくれた真斗。辺りは薄暗くなり、少し安堵する。



「脱がすぞ」

『えぇっ、いきなりっ』

「暴れるな…っ」

『やだぁっ』



ぐいっとシャツを荒々しく脱がせ、ベルトをカチャカチャと外しだす真斗に制止をかけるがやめようとしない。あっという間に音也はボクサータイプのパンツのみの格好に。音也は自分の姿に驚愕した。先ほどのキスだけで下半身が反応していたのだ。

まじまじと真斗に舐め見られ頬が上気する。

恥ずかしい…っ。俺、キスだけでこんなに…

「キスだけでこんなになったのか」

『…っ』

「どうなんだ…?」

『ちが…』

「何が違うんだ?」

『ひゃっ』

「俺のキスでこんなになったんだろう」

『あぁ…あっん』



パンツ越しから性器の形をなぞるように扱きだす。その度、ビクビクと体が揺れる。



「少し触れただけで先走りで滲んできたぞ」

『うぅ…んっ』

「どうした?自分で腰を揺らして」

『っ!!俺…っ』

「なんだ?」



ゆるゆると布越しの感覚はなんだかもどかしくて、直接触って欲しくて…。

そんな気持ちが渦巻き、理性はもうなくなりかけていた。

『っ…ぁあ』

「言わないと俺には分からないぞ。」

『…っせつ……ッ』

「聞こえないが」

『マサっ』

「なんだ?」

『直接…直接触って…っ』

「何を、だ」

『…っ、お、俺のちんこ……!あぁっ』



マサの長くて細い男らしい綺麗な指が…、俺のを直接…っ。

待ち望んでいた快感に一層甘い声が漏れる。聞かれたくなくて手で口を塞ぐが真斗に阻止され、それすら叶わない。

先走りで濡れた性器はスムーズに真斗の扱きを受け入れた。くちゅくちゅと厭らしい音が部屋にエコーがかかったように響く。それすら快感の材料に感じられる

『あぁあっマサっマサぁっんんっ』

「もうイきそうなのか?」

『んんんっっ、離してっ』

「構わずイけ」

『だ…め……っそんなにしたらっ…』



イきそうな俺をみて、マサはふっと微笑み手の動きを速めた。本当にイきそう…っ。

徐々に高まる吐精感。喘ぐ口からは涎が溢れ、顎を伝う。真斗はそれを舐めとる。



『あぁあマサ…っもうっ…離し…』

「…っ」

『手ぇ汚しちゃうよ…っうぁあ』

「…一十木。」

『あぁあっ、もっ…あぁあぁあっ…!』

びゅるる、ると不定期に精液を吐き出す。

「イったか」

『はぁ…はぁ…。あ…………俺…っ』

「そんな顔をするな。俺の事は大丈夫だ。」



マサの手…汚しちゃった…。

「それにしてもたくさん出たな…。そして濃い」

『っ!!』

「だが、まだお前のここは元気なようだな。」

『ぁ…!』



出したにも関わらずビンビンに上を向いている性器をつん、と弾く。小さく喘ぎを漏らした音也は顔を真っ赤に染めた。

視線を向ければ、欲に魅せられた表情をした真斗と目が合う。もしかして、俺見て興奮してくれた?そう思うと少しだけ嬉しくなった。

「何をニヤニヤしているのだ」

『っえっ!?あん、ちょっ』

「ん、狭いな…」

『どこに指入れて…っ』

「なんだ。お前はこれで終わりだとでも思っていたのか?」

『そんなっあぅ…っい、た…』

「一十木、ローションはあるか?」

『ぅう、ローション…?日焼け止めのなら…』

「どこにある」

『あのタンスの二段目…』

「分かった。」



そう言うと、ローションを取りにタンスを開ける真斗。一方音也の方はと言うと、頭にいくつもの疑問符を浮かべていた。



『マサ、ローションなんか取って何につか…、っひうっ!?』

「………挿れやすくする為だ。こうやってな」



ローションを手に出したと思ったら急にそれを後孔につけ、馴染ませはじめた。冷たくて思わず声をあげる。

つぷっと指を沈ませる。さっき程ではないがやはり痛い。いやいやと首を横に振るがやめようとしない。生理的な涙が溢れ、顔を濡らす



『あぁ痛い…っやめ…』

「大丈夫だ、じきに気持ちよくなる。」

『でもっ……、っ!!!!!!』



くいっ、と指を曲げた瞬間体に電流が流れたような感覚に陥った。ビクッと体が跳ね自分でも訳が分からず真斗に顔を向ける。すると彼は「ここか…」と呟くとそこだけを責めだした。ガクガクと足が震え、構わず真斗にぎゅうっと抱きつく。首に顔を埋めて快感をやりすごす。



『ふぁあっ、やだっそこだめっっおかしくなっちゃう…っ』

「……嫌ではないだろう?」

『んんんっ、なんか…っへん…っっ』



真斗は気持ちいい所、世に言う「前立腺」を責め立て続ける。腸液でぐちゃぐちゃと大きな音を立て、アナは柔らかくなっていく。



「締まりが緩くなってきたな……。そろそろ大丈夫だろう」

『え…』

「挿れるぞ」

『まっ、無理…っ!そんなおっきぃの…っあぁあ…くぅ…』

「くっ…きついな…」

『…っ!!』

「息を吐け一十木…っ」

『くぅっ、あぁあっんんんん』

「…っ、全部入ったぞ」

『あ…、お腹が変な感じ…っ』

「はぁ…」

『…っ?…ん…っ』



ぐいっと音也を持ち上げ、自分の上に乗せる。体勢が体勢なので、繋がった所は深くなる。ゆるゆると焦らすような動きで律動をし始める真斗。痛いような気持ちイイような…そんな感覚に襲われる。



『ぁあっ熱いっ、マサっ熱いよ…っんん』

「ああ…、」

『ひぁっ、ああっ――…っ!』

「ここがイイのだったな。」

『ダメっ、そこは…!』



前立腺をガツガツと突かれ、早くも絶頂が近づいてくる。粘膜が奏でる音と、二人掠れた声と吐息、ベッドが軋む音。

『あああっんっ激しい…っ』

「うぁ…っ」

『きもち、いいぃっあ、んんんんっっ』

「いっ、…ときっ、く…!」

理性なんてもう無くて、早く絶頂を味わいたくて無我夢中で自ら腰を揺らした。結合部からはぐちゃぐちゅ、じゅっぽぉと濡れた音が漏れていた。腰を上下する度、性器が真斗にお腹に当たり、それがまたきもちいい。

彼も限界が近いのか、荒い息で下から突き上げてくる。

『もぅ…やばいっっ、マサ…んんっ』

「…っくちゅ…ん」

『んぁ…っ』

キスをせがめば激しくしてくれる。

「いっとき…っ」

『マサ、俺っイちゃうよ…っもう…っんんんっ』

「ああ、」

『んむ…っ』

ラストスパートと言わんばかりに律動を激しくする。パンパンと肌が当たる音が響く。キスをしながら性器に熱が集まるのが感じられた。

『んんっ!?』

唇が離れたと思ったら首筋に尖った何かが当たる。チラッと伺うと同時にブツリと肌が破れる音が聞こえた。一瞬痛みを感じたがSEXとは違う快感が一気に押し寄せてきたではないか。

『ぁあぁあ、うぁっんぁっ!な、に…っ?』「んぐっ」

え、血…吸ってる…?

微かに匂う鉄の匂いに吸血されているのだと気付く。

なに、これ…気持ちいい…っ。

下を突かれ、血を吸われと、二つの快感に耐えきれずそのまま、ぶわっと弾けた。…射精、してしまったのだ。あまりの感覚にぎゅうっと後孔が締まるのが分かる。

『はぁっ、あぁ…っんぅ…』

「…一十木っ、強く締め付けるな…、く…あ――…っ!」

『あぁ…』

びゅるる、るとナカに精液が流され込まれた。壁にぬるぬるとしたものが当たる。

「はあ…っ」

『ん』

最後まで搾り取ろうとゆるゆりと腰を揺らす真斗。そしてそのままぐぽ、と性器をナカから出した。少し切ない気持ちになる。



―そして俺の記憶はそこで途絶えた――…。









あとがき↓

―――――――――――





なに書いてるの自分。

どうもうまくいきませんでした(土下座)

どうやったら

えろく書けるんでしょうね…。



精進しよう !!!!←






2012/11/11

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