長編
□見上げた空 9章
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ドンドンドンドンッ!
…
ドンドンドンドンッ!
真夜中に風間家のドアを叩く音が兒玉する
風間の妻(?)の総司は
目を擦りながら階段を下り、洋風の立派な玄関のドアを開けた。
「どちらさまです……か」
ドアを開けた先にいた人物に目を見開いた
「なん、で…ここが」
その人物は…
「わかったかって?ここまで目立つ家、ちょっと調べれば誰の家か分かる。わかった時はここに飛んで来たさ」
土方だった
「か、帰ってくださいッ…!」
沖田がドアをぎゅうぎゅうを押せば土方はそれを足で阻む
「やだ」
「やだって…」
「俺はお前が納得してくれるまで帰らねえからな」
「なんのことで納得するんですか」
「“あの日のこと”でだ」
「ッ」
沖田の見開かれた瞳はさらに見開かれる。
「……え…よ」
「?」
「帰ってよ!!!」
「総…司」
先ほどまでと比べものにならない沖田の大声に土方は驚く
「帰って帰って帰ってよ!!!」
「待ってくれ!…っ仕方なかったんだよ!仕方なかった。新撰組の秘密をばらすと脅されて…ッお前を敵に渡さなきゃいけなかったんだ!仕方なかったんだよォ!!」
「ぃぁあ…ぁ゛ぁあ゛ぁぁ゛ぁぁーーー!!!」
沖田は耳を抑えしゃがみ込む
「総司!!大丈夫か!?」
「ぁ゛ぁ゛あぁ゛ぁぁあ゛ああぁぁーーーー!!!…は、ぁ…」
沖田は
そこで意識を飛ばしたのだった。
続く…