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□ゴキブリ退治
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『きゃあああああああっ!!』


静かだった教会に一つの悲鳴があがる


「む、この声はアヤカか?」


「そのようだな」


と呑気に会話をしていたら綺礼の部屋の扉が勢い良く開いた


『ギギギギギギルガメッシュっ』


「どうしたのだ、騒々しい」


『で、でた、でた、でたでたでたでたでたでた』


「何が…」


『ゴゴゴゴゴゴゴ、G、G、Mr.Gがっ』


何で不思議そうな顔してるのギルガメッシュ

まさか、


「何だそれは、」


『ギルガメッシュ、あいつを知らずに今まで生きてきたの?』


「ゴキブリの事だ、ギルガメッシュ」


『あああああっ名を言うなっ!!あ、現れたらどうするの!?』


ああ、今でもあの黒光りの身体とカサカサと蠢くあの脚…



うぷ、吐きそう…


『あ、あいつがいるこの教会に何かいいいられないよっ』


その言葉に反応するギルガメッシュ


「何…」


「これは、拙いな。」


ぼそ…っと呟いた綺礼の言葉に重なるようにあの我様が叫んだ


「アヤカ!貴様が我の側を離れるのは許さんぞ!!」


『だってギルガメッシュ…



そうだ、あいつを始末してきてよ』


「な、何故我が…」


『あいつさえいなければ私も此処にいるじゃん』


「むむ、よし分かった我がそのGとやらを始末してやろう」


そのまま部屋を出て行くギルガメッシュにガッツポーズをするアヤカ


「おい、アヤカ」


『なあに?綺礼』


「ゴキブリぐらい…」


『綺礼は分かってないんだy…


刹那、上でけたたましい音が鳴り響いた


『な、何!?』


「あの我様が根気良くゴキブリ退治をすると思ったのか?」


『うええ!!?』


「倒したぞ」
 

其処にあの音の犯人


『ギルガメッシュ、ど、どうやって倒したの?』


「ああ、王の財宝で一発だ」


え、新聞紙とかじゃなくて、王の財宝!?


綺礼を睨む


『綺礼、貴方分かっていたな』


「リビングが潰れたな、暫くは麻婆だ」


『何で!?』


「貯蔵してあるのがある」


『貯蔵!?』


ゴキブリ退治


(普通に退治できないの!?)
(普通……これが普通ではないのか)
(誰もが王の財宝を持っているのですか…?)



Mr.Gは何も悪い事してないよってそんな綺麗ごと言ってられっか。
 

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