黒子のバスケ

□傷痕に残るのは君の叫び
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「和成っ和成、どこだっ」


雨が強くなる中、青峰は走った。

ちゃんと謝らなきゃいけない、そして言わなければならない。
ごめんとありがとうを。



「和成…っカズ!!」



「大…ちゃ…ん?」



か細い声が聞こえた。

声のした方を見れば、建物の陰に高尾がうずくまっている。
青峰は近寄ってその身体を抱きしめた。


「ごめんな…っ違うんだ言いたかったのはっ…!!」

「大ちゃん、オレは大ちゃんが…好きだから、…だから、怪我してほしくなかった…」


抱きしめ返してくる高尾は震えていた。
そんなの、オレだってそんなの同じに決まってるだろうが。


「オレだってそうだ、だから」


いつしか、青峰の声も震えていた。


「もう…無茶は…しないでくれ…」


「うん…」


「一緒に、いたい、ずっと」



「うん」と高尾は小さく返してきた。



ああそうかオレは、



オレはコイツがいなくなることが怖いんだ。








「大ちゃん早くこいって!」

「っあーうるせぇな」


数カ月後、高尾は治癒術によりほぼ回復していた。
走り回る高尾を見てため息をつけば、青峰は高尾の腕を引き寄せる。


そして唇を重ねた。



「っ!!!」

「うるせぇよばーか」



青空に生える笑顔で高尾が笑った。



end


ハル様、すみませんでした…なんか介抱してないですね汗
こんなんでよかったら…もらってくださいm(_ _)m
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