魂喰
□初めまして、
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「なんか、すごいなぁ…」
未だ唖然としている私をよそに、死神様は何やら天の方に視線を向けている。追うように視線を向けると、高台の上に登ろうとしている、水色の髪の男の子の姿が見えた、
「あー!あぶないっ!」
とっさに出た私の言葉に少年は振り返り、そして
「お、おわぁー!!」
…ドンッ
「…落ちた…。」
「ど、どうやら俺様のビッグさに、耐えきれなかったみたいだなぁ!よう!死神のダンナ!と…お前誰だ?」
「う〜んそうだねぇ、その前に」
ゴンッという音と共に少年の頭部に死神チョップが落とされた。あれほどここには上っちゃダメって言ってるのに!と呟く言葉はきっと少年には届いていない。
「ねぇ、大丈夫…?私☆。ここに住むことになったの。よろしくね…?」
プスプスと煙をあげる少年に懸命に話しかけると、床にめり込みながら親指をぐっと立ててくれた。
「じゃ、後は頼んだよ〜!」
ブンッと音をたてて死神様は姿を消した。
「ねぇ、名前は?」
ふと、名前を聞いていなかったことを思いだし、不満そうにゆっくりと起き上がる少年に問いかけた。
「俺様か、俺様はなぁ…ブラック☆スター様だぁ!ビッグな俺様の名前だ、一度聞いたら忘れねぇぜ!」
「えっと、なんだっけ?」
これが、ブラック☆スターとの初めての出逢い。