短編&ふざけた話

□HappyBirthday♪
1ページ/2ページ

俺、橘真琴。
今日誕生日を迎えました。

日付が変わると同時に
鳴りはじめたメールの着信音。


おめでとう、だけの簡素なものから
デコメたっぷりのもの、
礼儀正しく書かれたものに
ぶっきらぼうに書かれたもの――――。


そして、彼女からのビックリマークいっぱいのメール。







たくさんの思いがこもった
多種多様なメールに頬を緩めながら
全て返信してから俺は眠りに着いた。

















―――――――――――
ピピピピピ、ピピピピピピピピ…



真「ん…っ」

現在7時。
そして出かける準備をして、
ハルを迎えに行く。


ハルは珍しく玄関の前に立っていた。

真「おはよ、ハル」

遙「…おめでとう」

真「ありがと、嬉しいよ」



朝一に蘭や蓮から抱きつかれ
連呼された「おめでとう」とは
また違った「おめでとう」。


祝われて、嬉しくない人なんていないんじゃないのか。
なんて思ってしまう。




そして色々な話をしながら
8時に駅のホームに着く。

怜のメガネをかけてモコモコした渚と
渚からメガネをとりあげようとする怜がいた。



渚「あっ!!!マコちゃん誕生日おめでとー!!」

怜「真琴先輩、おめでとうございます」



真「ありがと、2人とも」



ようやく怜がメガネをとりかえしたところで
街の方へ向かう電車に乗る。




そしてゆられること10数分。


大きなデパートに着く。



渚「マコちゃん、これよくない?」

真「渚がいいと思うものだったら何でもいいよ」

怜「真琴先輩、これが美しいと思いませんか?!?!」

遙「真琴…水槽はどうだ」

真「うん…けどハル、水槽はちょっと…」

凛「真琴、これはどうだ?」

真「格好良いけど…それ俺、似合うかな」



途中で待ち合わせた凛も一緒に
俺の誕生日プレゼントを選び始める。


そして選ぶこと1時間。


最終的にハルからは水着
凛からはペンダント
渚からはシャチのぬいぐるみ
怜からはメガネケースをプレゼントしてもらった。


真「あとがとう…嬉しいよ」

怜「当たり前です!」

渚「じゃあ、他の場所にしゅっぱーつ!」


腕時計を確認すると11:45。
そろそろ「彼女」との待ち合わせ場所に
行かなければならない。

どう切り出すか迷っていると――――。





遙「真琴」

真「え、どうかした?ハル」

遙「待ち合わせ、そろそろだろ」

真「あ、…うん」


心配をかけていたハルに、
そしてせっかく集まってくれた皆には
悪いけど…これは譲れないから。


真「ごめん、俺午後からは約束があるんだ」

渚「えぇー!マコちゃん帰るの?」

怜「渚君!…察してあげて下さい(小声」

凛「ハッ…名前とか?」


名前の名前が凛の口から出ると
それはもう、会いたくなってきて。


ごめん、と一言言って俺は走った。







走る事数分。
同じデパートの中で待ち合わせとはいえ
大きいデパートではさすがに迷う。

周りを見渡すとカフェテラスで
日の光を浴びてうとうとしている彼女が見える。



真「名前」

 『ん〜っ…』

ゆっくり目を開ける名前。
長いまつげが風でそよそよ揺れる。


 『あっ…真琴!!!!!!!』

飛びのこうとして椅子と一緒に
後ろにこけかける名前。


真「わっ…大丈夫?」

 『あ、ごめん…!!』


ありがとう、とはにかんだ彼女が
椅子に置いていたバックを持つ。

 『よし、行こう!!!!』




(デート開始!!!)
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ