school revolution

□記憶、残った夏の色
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残夏side




折原乃亜の記憶がなくなったとわかり早くも三日が経つ



華蓮はあまり笑わなくなり聞けばずっと屋上に居るそうだ




琉歌は変わった様子は見せないらしいが無理しているように見える




「――と、こんな感じか?玲奈。」




「嗚呼、大体はあっているよ。」



今日玲奈が来たのは皆の近状報告だ


透達はどうしたのだろうか?


不安で仕方ない




「透や麗華はあからさまに落ち込んでいる、まぁすぐに立ち直るだろう。」



玲奈は私を見透かしたかのように目を細め机の上に置いてあるコーヒーに口をつける



つか人の部屋なのに凄いくつろぎようだな、おい



「それと如月棗。」



玲奈からその声を聞くとなんだか胸がざわついた




案の定



「あれも相当重症。
琉歌が泣いてる時に自分が傍に居てやれなかった事、それに追い打ちをかけるように乃亜の記憶喪失…みたいでアイツ部屋から一歩もでてない状態っぽいよ?」



まるで、あの時の私みたいだ



荒れまくってて喧嘩片っ端から吹っ掛けて挙句の果てに部屋に閉じこもって




「全く、どいつもこいつも精神力の鍛錬が足りないな。」



フッと私は笑みを見せながら呟く



本当にそうだ




もうすぐ奴が帰ってくるのにこの暗さじゃ逆に帰りづらくなる




「つか蓮は?」


「あー、あれは乃亜くんの看病。」



「あれってお前一応あれでも私のか、彼氏だぞ?」



「どもらないでよ、残夏。キモイ。」



「キモイ…って。」




何気なくカチンッとくる玲奈の一言



だが、コイツとは何気なく気があう
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