自己嫌悪
□なな
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「ある日、二人の転校生が来たんだ。
一人はここにいる伊神理子ちゃん」
そう言った沢田くんの目線の先にはなんていうか…まぁ、個性的な女の子が立っていた。
ピンクがかった金髪に赤茶色の瞳…まあまあ可愛い顔立ちなんだろうけど香水きついわ化粧が下手くそだわでなんともまあ残念な感じになっている。
さらにこれからの話に何かあるのだろうか内股でウルウル涙目、そして近くにいる黒髪短髪の爽やかイケメンくん(山本くんだっけ?)の袖もとを掴んでいる。
うわぁ、女子が嫌いそうなタイプだ。
というのが正直な感想だ。
「理子ちゃんが今回の被害者ってやつかな?」
あっそうなんだ、ってっきりこの子がなんかしでかしたのかと思ったのに。
「そしてもう一人…そいつがこの机に座ってた奴名前が 零崎叶織。」
沢田くんがそう言ったとたん、クラス内が殺気で埋め尽くされた。
ありゃりゃ、宝ったら何をしたらこんなに嫌われるのさ。
「…皆、白野さんが怖がってるよ。」
いや、別に怖がってないけど、
「ごめんね白野さん、そいつの話になると皆苛立っちゃって
とりあえず話すね?
」
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その日、クラス中に衝撃の報告があった。
「また、新しい転校生がくるらしい。」
その報告を聞いて皆喜んでいたんだ。
新しい仲間が増えるからね。
もちろん、
「楽しみだね!ツナくん!」
零崎叶織も。