学パロ

□独占欲
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「おっ、おはよーレッド!」



「おーっす!」



朝。生徒達が登校してくる時間だ。

いつものように、幼馴染みであり恋人のレッドとグリーンは一緒に登校していた。


しかし2人は手を繋がず、少し間を空けて歩いている。

本当はレッドはグリーンと手を繋ぎたい。
他の人にバレてもいいと思っている。



「...なー、グリーン。俺手繋ぎたい。」


「ダメだ。他の生徒にバレるだろ。
...それより、さっきのヤツ誰だ。」


「さっきのヤツ? ...あー、委員会が同じで仲良くなったんだよ。」



レッドは誰とでもすぐに仲良くなってしまう。
俺とは違って素直だし、元気だし。
そんなレッドが好きだけど、やっぱり気に入らない。


「...お前、そうゆうのやめろよ。
誰にでも愛想良くするのさぁ..。」


「何でだよ? 仲良くすんの、ダメか?」


「ダメじゃないけど、とにかくやめろ。」


誰かを独占したいと思うのは初めてだ。
俺はよっぽどレッドが好きらしい。



「なぁグリーン、何怒ってんの?
俺が他のヤツと仲良くすんの嫌?」



「〜っ! だから、俺はお前が他のヤツと仲良くしてる所なんて見たくないし、誰にも触らせたくないんだよッ!!」


周りの女子からはキャーという声がたくさん聞こえてきた。
でもグリーンはそんな事は気にしなかった。


「...グリーン! ここ学校...!」


グリーンはレッドの手を引いて校舎に向かった。


レッドは前を見ているグリーンの耳が真っ赤になっているのに気が付いた。

レッドはふふ、と小さく笑った。



--------------

後日、生徒会長グリーンにホモ疑惑が。


「やっぱり何か怪しいと思ってたのよねー!
でもグリーンがホモだったなんて笑っちゃうわぁ!」


「姉さん...あんまり言うとグリーン先輩がかわいそうだよ。」


グリーンは暫く誰とも口を利きませんでした。






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