学パロ

□おつかれさま
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放課後の学園はとても静かだ。
どの教室にも生徒は残っていなかった。


「やっべー!グリーン帰っちゃったかな?
ったく、マチス先生怒ったって何言ってんのか分かんねーし!」


レッドはグリーンと帰る約束をしていたが、職員室の前を通ったらマチス先生に捕まってしまった。


「レッド!ナンデスカコノテキトーナレポートハ!マッタクキミハ......」


マチス先生は外人なので、日本語も片言だし、たまに英語で喋る。

頭があまり良くないレッドは何を言っているのか全然分からなかった。


そのせいで、グリーンの所に行くのが遅れてしまった。


先に帰っただろうと思うが、一応生徒会室に寄った。


「グリーン.... いる..?」


生徒会室を覗くと机に誰か伏せていた。


近くに行くと、グリーンがスースーと寝息を立てて寝ていた。



「寝てるし.... 俺を待ってたのかな?」


どうせ1人で生徒会の仕事片付けてたんだろ。


ツンツンしたウニ頭にそっと手を置いて、子犬に触る時みたいに優しく撫でた。



「.....ん...。」



「!」


ふにゃ、と笑った。
いつもツンツンして、こんな顔をしているグリーンを見たことがなかった。


「寝顔可愛いなぁ...。」



グリーンを撫でていたら、うっすら目が開いた。



「....ん、...レッドぉ....?」


寝起きグリーン!可愛い!


「グリーン、待たせてごめん。帰ろ?」



まだ眠たそうなグリーンに声をかけた。




「....はっ、レッド!何時まで待たせるつもりだ! 遅くなるなら先に言え!」


あ、いつものグリーンだ。

「うん、ごめん。」



「何笑ってるんだ。早く帰るぞ。」



「別にっ! グリーン手繋いでいい?」



「ダメ。学校出てからだ。」


ダメと言われたが、無視してグリーンの腕に抱きついた。


「っ、馬鹿レッド!///」


「いいじゃん別に!誰もいないし。」



グリーンはフイッと顔を背けた。
耳が真っ赤だ。 照れてる証拠。



「グリーン可愛い。」

「うるさい。...お前の方が可愛いから。」




グリーン、仕事おつかれさま!






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