3Z

□授業中
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国語の授業のことだった。



昼前の授業は、やっぱキツイ・・・。

何せお腹は減ってるし

国語の授業って・・・。

先生が何やら読み上げているが、全然耳に入って来ないぞ。



あぁ〜やばい。




眠くなってきた・・・・・・。



私の頭が、ノートに倒れ込もうとしている時だった。


ガンッ   ガンッ








私は二度跳ねた。


下の方から地味にいたい衝撃が。


後ろを見ると

ニヤッと黒い笑みを浮かべたドS

沖田君がいた。


(そうだった・・・私の後ろはコイツだった)


『・・・何』

「寝てんじゃねぇよ」

『寝てないよ。失礼な』

「いいや。寝てたね。あえて言うなら
 今まさにノートに倒れ込もうとしていた」

『何でそんな詳しく分かるの!? エスパー? 君はいつから伊藤君になったの?』

「んなくだらねぇこと言ってて良いのかぁ? 前見ろ、前」

『まえ?』


沖田君の発言に私は首かしげながら前を向いた。


と、同時に


国語の教科書が頭に落ちてきた。




『痛っ!!』

「俺の授業中の良い度胸してんじゃねぇか」

いつの間にか目の前に、銀八先生が立っていた。



『先生、ひどいじゃないですか! 生徒の頭に国語の教科書の角ぶつけるなんて!』

「お前ぇが俺の授業聞いてねぇのが悪いんだろ。放課後、居残り」

『げぇ!! またパシられんの!?』

「誤解を招く言い方すんな! 少し俺の手伝いするだけだろーが」

『それを、パシってんの! つーか、何で私だけ?』

「はい、じゃあ続けるぞー」

『無視ですか、先生!!』


銀八先生は前へと戻っていった。


後ろの沖田君は笑いをこらえて震えていた。




『・・・・・・なんかムカつく』


そんな不愉快を覚えながら、国語の授業は過ぎていった。

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