悠要

□愛し愛され狂いそうなほどに
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優しかった頃の君にまた、会いたいな…

どうして、こんな事になったんだろう。



朝になり起きると、頭には今まで通りの優しい悠太の顔と意味あり気な黒い笑顔の悠太が交差するように俺の頭には浮かんだ。
右頬に違和感を感じ、触ると一気に昨日起こった出来事が浮かんできた。
そうだ。昨日は…


「…っ…悠太!…ちょ、っと
離せよっ!いっ…痛いって?!」
「・・・」

すると、悠太は無言のまま俺を押すとガンッ!と勢いよくドアに腕を付いた。

「…ねぇ、今日さぁ、東先生と話してたでしょ…?
俺、言ったよね?先生たちとは絶対話すなって…どうして?」
俺を、見下ろす悠太の目が鋭く冷酷な目をしている。
「…せ、先生にちょっと用事があったんだよ…っ」
少し目線を逸らしながら言うと
いきなり胸ぐらを掴まれて、右の頬を思いっきり殴られた。

「…いっ!!!」

すると同時に、チャイムが鳴った。
悠太は、小さく「チッ」と舌打ちすると胸ぐらを離し、俺に向き直った。

「…じゃあ要。今日の放課後家
来てくれる?もし、来なかったら……分かってるよね?」
俺は、頷くしかなかった。

そして、放課後になり悠太の家に行くと家の中に引きずり込まれて
散々、俺を殴ったあと何度も抱かれた。



それからは、もう何も思い出せない。

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