NOVEL
□第七章
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「てめえのせいだかんな!クソ女!!」
「あんたがあんなところにいるのが悪いんじゃないのよ!!」
「俺は剣を探しててだな…」
「それはさっき聞いたわよ!
隠れながら剣を探してたら突然天井が崩れてきたんでしょ!?」
「あぁ、そうさ!
俺はお前のために餌となり、コンベヤーに運ばれてだな、天井が崩れてきて、打撲だ!」
「言ってる意味がわからないわ!3日で退院できるんだから自分の落ち度でいちいち喚くじゃないわよ!」
「静かにしてください!病院の患者はあなたたちだけだはないのですよ!」
「「 うぃっす 」」
「で?剣は見つかったの?」
「なかった。すでに売られたのかもしれん(レッドベリルも奪われたなんて言えないな)」
「そう……。私も爆発のときに杖が何処かに飛んでいったわ(爆発が私の魔力が暴走したせいだとは言えないわね」
二人して武器がない。武器を買えるほどの金もない。
キアロの金はアルシェが使ったのだが。
「つか、お前何であそこに来たんだよ。」
「ガキにぶつかられて、謝りもしないから追いかけてたら着いたの」
「大人げねぇなお前……。子供だろ?許してやれよ」
「そうなんだけど、何であんなに必死に追いかけたのか自分でも解らないの。……あれ?キアロは見てないの?洞穴に入っていったんだけど」
「は?俺は入口から見えない小さな窪みに居たが、子供は見てねぇよ」
アルシェは見たがキアロは見ていない。だが、確かにアルシェは子供が洞穴に入っていったのを見たのだ。
「気付かなかったんじゃない?あんたバカだから」
「あ゙あ゙?バカってなんだよ!このアホ女!」
「うるさいわね!口に麻酔さすわよ!」
「黙れアホ!ってどこからそれ出したんだよ!」
アルシェの手には麻酔注射器。
まるで小学生の喧嘩。喧嘩するほど仲がいいというが……。
「ぎゃあああ!いってぇ!針刺さってる!」
「ふふふ。全身打撲で動けないでしょ。今、楽にしてあげる!」
仲が……いい…
と、そのとき
「静かにしろ!ガキども!」
北D晶 似の看護婦が現れた!
看護婦(?)の【拳骨】!
※【拳骨】
ただの拳骨。
相手が女子供であろうとも関係ない。
「いでっ!」キアロに120のダメージ
「いたっ!」アルシェに100のダメージ
アルシェの手元が狂う!
「あ、」
アルシェの【麻酔】
※【麻酔】
ただの麻酔。
2日間の麻痺ダメージ。
キアロに追加ダメージ250
「はにふんだ!へめぇ!」
「……とりあえず、退院したら洞穴に行くわよ。子供とか子供とか気になるし。じゃっ!」
「まへ!ほりゃー!」
どうやら喧嘩するほど仲がいいという定義は、二人には皆無のようだ。
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