嘘吐き

□青空に乾く
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「そういやさ、
なんでお前最近この授業サボんの??」

チラっと君を見上げて

「肌焼けんじゃん」
と言うと

「真似すんなょ佐伯〜

もしかして俺と仲良しになりたいの??」


と冗談めいた口調で言ってきた


内心たじろいだけれど、何食わぬ顔で
「まぁそんなもん」
と笑って返した

なんかその瞬間ちょっと虚しくなって
君の白いシャツの間からいつも覗く、
不敵な笑みを浮かべた金色のスカルに嘲笑われているかのように感じた

「君では届かないよ」と





「そのくせお前俺んこと名前で呼ばねーのな」

「悪いかよ」


「俺の名前知ってる??」


知らないわけがない

君と俺の名前はたったの1字違い


俺が佐伯 将

君は佐伯 涼


「なんか自分呼んでるみたいで恥ずかしいじゃん//

…お前俺んこと『佐伯』とか呼んではずくねぇの??」


「全然

将の方がぃぃ??」

はにかんで言う君にどうして俺は鼓動を速めるのだろう


「ぅーん、
でもなんか佐伯だとどっちか分かんねぇから将って呼ぶことにしよ
お前『涼』って呼べよ(笑)」


「何勝手に決めてんだよ」


「なんだょー、
拗ねんなって(笑)

ほら…」

とまたもや君は笑顔で、両腕を俺の方に伸ばしてくる

なんだか恥ずかしくて少し苛っとしたので、俺は君の胸を向こうへ押しやろうとした


…んだけど
何故か俺は広げた君の腕の中に抱き込まれていた


俺は膝立ちで君はアスファルトに腰をおろしていたから君の顔が丁度俺の首元にあった


「将、まじで女みてぇ(笑)」

君の腕と足の間にいることが恥ずかしくて、何も言わずただただアスファルトに影を落とす雲の動きを見つめていた
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