嘘吐き

□青空に乾く
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君と話した初夏の午後
風に靡く君の髪
見え隠れする君の眼が優しく僕を捉えてた




火曜の5限の体育は必ず君の細い影が屋上のアスファルトに伸びている

俺は体育をサボって君のもとへ向かう


ガチャ…



銀色のフェンスに凭れかかって座っていた君は青い空から僕に視線を移す

「またお前か、
佐伯最近ゃばいんじゃねぇの?? 体育サボりすぎじゃね??」

君が嘲笑気味に言う

「お前にゆわれたくねぇょ」

ははっと綺麗な顔で笑う

「てかお前まじで体育落とすぞ
───いいの??」

俺がちくりとそう言うと君は
「だって肌焼けんじゃん」

と至ってマジメな顔でしかも上目遣いで答えてくる

確かに君の白い肌が失われるのは勿体ないな…
と思いながら
なんだかそう言った君が可愛くて微笑んだ



俺は君を突立った儘正面から見下ろした

「なんだよチビ」

そんな視線を鬱陶しく思ったのか君は悪態をついてきた
「お前、普段見下ろされてばっかだもんな((笑」

「気にしてんだからゆぅなよ、そおゆぅコト」
「ごめんごめん、

…まぁ座れよ」


ストン─


言われた儘素直に向かい合った儘の状態で座った

「お前ま
じちっこいな」

微笑みながら俺の頭をわしゃわしゃする


俺は身長160cmというミニマムサィズで、僕より丁度15cm背の高い君が羨ましかったのは事実

でもそうやって君が俺に触れてくれるならミニマムでもいいかな


しばしの間そんな風に思考を宙に飛ばしていると君が話しかけてきた
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