青天の霹靂

□青天の霹靂
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(享保の改革、外国船打払令、)

実仁は明日のテストに備えて、脳内で語句を繰り返し唱えていた。


「はぁ…、」
(こんなの覚えられない…、)


脳内に浮かぶ単語が、出てきては何処かへと飛んでいってしまう。


覚えそうで覚えられない。


出来そうで出来ない、針に糸が通りそうで通らない時のような、もどかしい気分だった。



(歴史なんていらないよ、)


最後には糸がほつれて諦めてしまったかの様。それともほつれた糸口を切って、もう一度試みるのか。


「うー…ん、」



明日がテストということもあり、どうも諦めがつかないらしく、もう一度教科書に目を向けだした。



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