J禁小説

□MY ANGEL,YOUR ANGEL
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保育園からの幼馴染みってこともあるけど,見た目や家柄じゃなくて【赤西仁】として俺を見てくれる。
だから中丸にはなんだって話せるし,頼りにしてるんだ。
まっ,恥ずかしくて本人には言えないけどυ笑




「ホレ,赤西☆荷物詰めてやったぞ★」

「あんがとね♪ほいじゃ,またしばらくお別れだなυ笑」

「あぁ。まっ,気が向いたら遊びに行ってやるからよ♪」

「ん☆ぢゃあな♪みんなもばいちゃ〜★」

「「ばいちゃ♪」」





ノリのいいクラスメイト達に送り出され,俺は気分良く玄関へと向かった。






―――――――――――

長い直線の渡り廊下に差し掛かると端っこの方から人影が近付いて来るのが分かる。
太陽の光が眩しくて誰か確認出来ず,俺はしばらく廊下に立ちすくむ。


50mの距離まで来るとはっきりと容姿を確認することができ,俺は息をのむ。いつ見ても変わることのない妖艶な雰囲気に俺の周りに溢れる空気がピンク色に染まるような錯覚さえ覚える。
光に透けて黄金に見える外ハネの髪に,白い肌。細長いシルエットの体が軽い足取りで俺の目の前まで歩み寄る。




『あっ……仁。』




低いけど艶のある声で名前を呼ばれると体中の熱が沸騰するみたいに熱くなる。





「和也……」






俺がソイツの名前を呼ぶとフワッと柔らかい笑顔を浮かべる。
ャバ……可愛い★笑
相変わらずのキュートさに俺もつられて微笑む。





7年前,俺んちの隣に舞い降りた天使はスクスクと育ち……いつの間にやら男になってしまったυ笑
名前は亀梨和也。
ちっこくて色白で泣き虫で甘えん坊で可愛い……完璧と言って良いほど俺の好みだったのに,月日が経つのは早いものでυ笑

身長は171にもなるし,男らしい骨格に体格,そんでもって俺の次に最強と呼ばれるまでに成長してしまった。
そんでも俺の気持ちは7年間変わることなく,今日もただ廊下で会っただけなのにこんなにも胸を苦しくさせる。





『……また停学?笑』

「えっ?あっ,まぁυ」

『はぁーυ……仁,そーやって自分勝手に生きるのはいいけど俺の足は引っ張んなよ。』

「は?俺がいつテメェの足引っ張ったよ?」
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