J禁小説

□俺の人種論【☆】
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俺は無意識で泣いてた。悲しかったんとちゃう……誰かと繋がるってこんなに温かいもんなんやって思ったら自然と溢れた涙やった。

慶ちゃんがナプキンで俺の頬を拭いてくれる。でも止まることがない。今までに人間と深く関わらんで生きてきたバチが当たったんやな………



『錦戸……』

「慶ちゃん………」



慶ちゃんは心配した顔で俺を見とる。
そんな顔も可愛ええ…なんて思う。
俺は重症や……




『…………俺がさっき怒ったのはね?シゲと来たことあるって言ったからなんだよ☆』

「……あぁ,この店?」

『そう。やっぱ好きな人が自分以外の人と楽しく飯食った事とかショックだし……』

「……そやったんや」

『でもいいよ★俺はここに錦戸と初めて来て楽しく飯を食った……これは俺等だけの思い出だろ?なんか2人だけの記憶が出来て嬉しかった☆ありがと…』




―――――――――――


目の前の慶ちゃんの姿が涙のせいでぼやけた。
彼がくれる無償の優しさが,安らぎが,愛しさが……俺の胸ん中を埋め尽す。
満たされた感覚が俺を支配する。
あぁ大切な人……
どうか俺だけのモンになってくれυ笑






―――――――――――


『うっわ……広ッ!!』


慶ちゃんは俺の東京での住まいであるホテルの室内を見回す。
シャンデリアや絨毯を物珍しそうにしとる。まるで子どもや……



あのあと食事どころやのーて早々と切り上げホテルの部屋に来たってとこ。
早すぎかなぁ?笑
でも気持ちって伝えてしまった後は早いもんで……貪欲なほどの欲求が込みあげてくる。




「慶ちゃん?こっちおいで?」



俺が呼ぶとサラサラとしたモンブラン色の髪を嬉しそうに揺らしてやってくる。
犬みたい♪笑






『なに?』

「そんな遠く行ったら寂しくて死んでまうυ」

『ご,ごめんなさい…』

「可愛ええ★笑」

『可愛いくない!!俺男だもん!!カッコイイんですぅ♪』

「そう?俺にはごっつ可愛く見えるで?笑」

『……なんか素直過ぎて怖いよぉυ笑』

「だって俺,悪魔やもんね!」

『あくま〜?クスッ☆なにそれ――ッ!!』






慶ちゃんが喋り終わるのを待てず俺は後ろのベッドに押し倒す。
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