J禁小説
□ウザくて好きな奴【☆】
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ウザィυ
マジでウザィυ
田「赤西!!ちょ……待ってってば!!赤西!!」
俺の後ろを犬のように世話しなく付いてくる田口に俺は返事もせずにひたすら歩く。
なんなんだよυ
クソウザィ………
田「なぁ,赤西!!待てよ!!あかに………」
赤『ッさい!!』
俺はいい加減追い掛けられるのに飽きて怒りを露にしたまま後ろを振り向く。
真顔で息切れをしつつも俺を見下ろしてくる田口に俺は目一杯不機嫌顔をする。
田「ハァハァ……赤西」
赤『……』
田「戻ろ?」
赤『嫌だ。』
田「戻って……しよ?」
赤『ぜってーに嫌!!』
田「なんで?」
赤『……疲れるから。』
田「疲れるって言ったってさぁ……
ダンスのレッスンってのはそーゆーもんだろ?笑」
そぅυ
こんなに一生懸命追い掛けて来たのは俺にダンスレッスンをさせるため。
ことの始まりは新曲のダンス練習中だった。
――――――――――-―
「赤西くん,そこは2カウントとってからダンスに入って!!」
俺は振り付け師に3度目の注意を受ける。
今日の仕事は全て終わり『もぅ帰れる!!』と思ってたのにマネージャーが「今から新曲のダンス練習するぞ」とか言いやがって!!
テンション下がってんのに2カウント取ってからダンスとか無理ですからυ笑
俺はムカついて自分の荷物を掴む。
赤『俺,みんなの足引っ張ってばっかなんで今日はもぅ帰ります。自主練してくるんで。じゃ。』
俺は周りの反応なんかおかまいなしにスタジオを後にする。
―――――――――――
それで今に至ると言う訳なんだけど……
田口は相変わらず俺にスタジオ戻れだの態度が悪いだの……お前は野球部のキャプテンか!!って,くらい熱く話してくるから俺は仕方なく田口に付いてスタジオに戻る事にした。
のに何コレυ笑
スタジオは誰も居ないし真っ暗だし……
田「もしかして,みんなも帰っちゃったの!?」
って田口が驚いてるけど見りゃわかるよυ笑
きっとアイツ等も心ん中じゃ早く帰りたくてしかたなかったと思うぜ?真面目にダンスレッスンしてたのなんか,きっと田口くらいだ。